第37話

年末年始に向けて街の浮かれ具合が加速度的に高くなってゆく季節。浮かれたアホどもに釣られて有象無象の妖怪だの物の怪だのといった連中が街に出没することが多くなるので、私達の職場はこの季節はとても忙しい。街にいるのは化け狸先輩のように酒を飲んで騒ぐだけの善良な妖怪ばかりではないのだ。

そんなわけで私のデスクは報告書で埋め尽くされている。私は書類決裁はかなり速い方であり、平時ならば決裁待ちの書類など一枚も残ないのだが年末だけはそうもいかないのである。既婚の秋山係長は奥さんに頭が上がらないのか、この時期はよく有給を取って家族サービスに精を出している。

気分転換に葵ちゃんの買い物に付き合ってあげた私だったが、帰り道で出くわした浮浪者のオッサンが臭過ぎたのには閉口した。その悪臭をまともに吸ってしまった葵ちゃんは気分が悪くなったらしく、私は荷物持ちどころか葵ちゃんまで背負って帰るはめになった。

姉の茜ちゃん曰く、葵ちゃんは幼少期から狐娘の中でも突出して嗅覚が鋭いらしく、いなり寿司に使う醤油が変わったら一発でわかるという。大した才能だが日常生活では便利とは限らないのである。白崎さんが脱臭用のハーブを持ってきてくれたので、葵ちゃんの枕元に置いておいた。

翌日。本庁から神楽坂が来ていた。来期の組織改正についての話があるのだという。科特庁は発足からまだ10年も経っておらず、組織構成については手探りな部分が多いのである。

「従来通り東京方面本部の下に新宿支署を置く構造は変わらない。米長さんは引き続き7級職にあって署長を務めることになるね」

神楽坂が説明を始めた。7級職、即ち特務課長よりも上には8級職=部長しかない。本部長と傘下の署長が同格ではおかしいので、米長コマンダーの7級職続投はある意味必然ではある。

「で、島やんだけでなくドカタや秋吉からも要望があったんだけど、来年度から副署長を2名配置することになった」

「ああいいっすねえ~」

現行の署長補佐1名体制は明らかに無理がある。私に限らず、北支署の土方も江戸川支署の秋吉もキャパシティの超過をずっと訴えてきた。

「副署長には課長級を以て充てることが決まった。したがって島やんは6級職に昇任ということになるよ。やったね」

と神楽坂。6級職から上の職層には超過勤務手当が付かないので、嬉しいかと言われると微妙なラインではある。

「もう一人の副署長は?」

私は当然そこが気になったので質問してみた。

「俺だよ。せっかく本庁に行ったけど1年で出戻りだ。まあ昇任と引き換えだから悪くはないさ、出世は男の本懐だしな」

と神楽坂。まあ新宿支署の発足当初から、というより科特隊米長班の頃からいたので当然の人選ではある。しかし本庁もよくこの男を手放したものだ。ちなみに新宿以外の支署は大規模な異動が多いらしく、高井戸先輩の率いる世田谷支署には土方・秋吉が新たに課長=副署長として配置されるという。荒川の糞親父が今度は多摩川に現れるということか…その影響で中須田は統括係長に昇任するらしい。

嬉しい情報もあった。門原さんが客員待遇でGユニット研究課に入ることが決まったという。エターナルメモリの情報が欲しい科特庁とユニットのメンテナンス等で協力者を探していた門原さんの思惑が一致したらしい。正式な職員ではなく、あくまで「たまに顔を出す」程度の関係らしいが、門原さんが科特庁の(科特隊時代から続く)流星のバッジを身に着けるのは実に7年ぶりである。

そんなわけで来年度の新宿支署の顔ぶれがある程度見えてきた。署長の米長さんは変わらず。島畑・神楽坂の両課長が副署長。4人の4級職=係長の内、最年長の秋山係長が5級職=統括係長となり3係長を兼任。1係長の豊之内、2係長の新城、4係長の矢吹は留任。

異動者としては洲本さんが陰陽師がどうしても必要だという世田谷支署へ行くことになった。米長さんと高井戸先輩の話し合いで決まったらしい。世田谷支署の管内には怨霊の類が出るエリアが多いらしく、陰陽師の職員で世田谷へ異動出来るのが洲本さんしかいなかったらしかった。洲本さんに抜けられるのは困るが、米長さんが同意した以上は仕方がない。

トレード要員?として世田谷からは藤岡富士夫主事が異動してくることになった。坂上と猛士時代の同期だった彼は、10代目吹雪鬼(フブキ)を襲名した現役の戦鬼である。一つの職場に戦鬼が3名も集まるのは極めて異例であるが、それだけ新宿支署の管内では戦鬼を必要とする案件が多いのである。

一方でホリ隊員は本庁直属になった。G5Xユニットの保守整備を効率化するため、科特庁のG5チームは各方面本部で一括管理することになったのだという。私はその方針自体は正しいとは思うが、新宿支署の貴重な若手男性職員が一人減ってしまうのは地味に困った問題である。まあこればかりは文句を言っても仕方のないことなのだが。

新人3名はそのまま1級職=主事として残留、研修に来ていた学生3名のうち宮前さん妹は卒業に伴い1級職主事として新宿支署の正規職員になる。一之江さんと鹿島さんは引き続き研修生として残ることが決まった。あと(私のゴリ押しで)葵ちゃんを1級職主事として採用することに成功した。茜ちゃんと陽ちゃんについては引き続き事務職員という体で残ることになる。

「ホリ君を持っていくなら男性職員を補充してください。私達と同じウィザードでいい人材を探してもらえると助かります」

私は神楽坂に無理を承知で依頼しておいた。彼が本庁に戻るのを見送って庁舎に戻ってくると、葵ちゃんが熊谷さんの指導を受けていた。彼女の魔法はまだ発芽したばかりである。なんとか来年の4月までには実用レベルまで成長して欲しい。狐娘だってやれば出来るのだ。でも無理はさせたくないという気持ちもある。

私が悩んでもどうにかなるものでもない。とりあえず今は眼前の書類の山を倒さなければならない。熊谷さんが淹れてくれたコーヒーを貰い、私は膨大な数の書類の決裁作業を再開した。

つづく

 

雑記40

麻雀にけっこう長いこと触れてないので明日ちゃんと打てるか不安です。

私のかつて所属していたアニメサークルは、いつの間にか女性がいなくなり私が入部した頃のような男所帯に回帰しているようですね。(筆者注;ここでいう女性はジェンダーの話です。生物学的にマ○コが付いているかどうかではありません)やはりオタクサークルが他のウェイ系サークルと差別化して生き残っていくには、純化路線が一番手っ取り早いのかもしれません。

私の現役時代には、サークルには女性部員がそれなりにいました。銀子嬢に岬ちゃんにアッキーの彼女にひたか氏などなど…。しかし女性問題が元で弊サークルは私の高校時代からの友人と袂を分かつことになりました。まあ彼の性格からして女性絡みがなくてもいずれはトラブルを起こしていたかもしれませんが。

そんなわけで私はサークルに女性部員が入ってこなくなったからと言って気に病む必要は全くないと思います。男子校みたいなバカなノリで楽しめるのがオタクサークルですから。もちろん女性部員が入ってきたからといって拒む必要もありませんが。

そんなアニメサークルで今一番人気の女の子がねねっちこと桜ねねです。池沼女子大生ねねっちは一部から「マン毛を油そばにして食べたい」と言われるくらいの人気があります。ちょっと注意力が足りてなくてやらかしただけなのに池沼扱いされててかわいそうだと思いました。

艦これ劇場版に関しては「思ったほどクソじゃなかったな」という気持ちと「やっぱりクソじゃないか(憤怒)」という気持ちがせめぎ合っているので感想は特にございません。まあ艦これ運営の無能っぷりとテレビアニメ時代のやらかしの数々を加味して「やっぱクソ」ということで。映画に出ることが決まった艦娘たちが「犠牲者」呼ばわりされてたのは流石に草。

九次元大霊の降臨により全ての深海棲艦がいなくなった世界。用済みとみなされた艦娘は二束三文の退職金を押し付けられ、鎮守府を追われてしまう。時を同じくして定年退職を迎えた老提督は彼女たちを不憫に思い、自らの退職金(彼は艦娘達と違い、まがりなりにも海軍大将なので莫大な額をもらっている)を元手に芸能プロダクションを設立し、”元”艦娘たちを再び華やかな世界へ羽ばたかせることを決意する。

「汝、迷える艦娘よ。武器を捨ててマイクをとれ」アイドルマスター/ZERO。始まります!今ならCu:吹雪、Co:響、Pa:夕立の3人のSSR排出率2倍!

おわり

 

 

第36話

都内の繁華街に近いにもかかわらず来客のあまりない新宿支署であるが、この日は来客があった。警察庁の特殊部隊を率いる一條警視である。過去に次元間ワームホールが発生したり巨大生物が出たりする度に顔を合わせた間柄であり、調整課を通さず話せる警察サイドの窓口的存在でもある。

「実は先日事件が起きまして、科特庁さんにも無関係とは言い難い案件ですのでお伝えしておこうと思いまして…」

関係機関同士の横の連携は、現場を与る者にとっては必要不可欠なものである。

「そうでしたか。どのような事件です?」

「先日、警視庁のG5Xチームが不審な強化人間と交戦しました。本格的に武力衝突したわけではありませんが、加賀美警部補と氷川警部の二人がかりでも押されたということで相当な実力者ではないかと推測されます」

二人ともG5X部隊での活動期間は極めて長く、かなりの実力者である。その二人を圧倒する実力となると、もし敵なら相当に苦労が予想される。

私が腕組みをして難しい顔をしていると、一條警視は1枚のDVDを取り出した。

「これは氷川警部機の頭部カメラの映像です。そちらの本庁にも同じ物を送らせていただきます」

早速パソコンで映像の再生を開始する。そこに映っていたものとは—

「…これG5Xですよね。それも現行機じゃなく旧世代のG5X2だ」

現在は警察・自衛隊・科特庁の3機関が共通運用しているG5X3だが、その前身機に相当するG5X2は自衛隊には配備されていなかった。科特庁の機材も警察からレンタルされた数体のみであり、最高傑作と称されるX3に比べるとやや影の薄い機種である。

「正規のX2は現存しません。X3への置換に際して全て廃棄してX3建造の材料にしましたからね。この機材は何者かがデータを持ち出して作ったデッドコピー品ということになります」

一條警視は困ったことになった、と言いたげな表情をしている。仮にデータが盗み出されたとしても、G5Xシリーズは材質が極めて特殊であるため完全にコピーすることは不可能である。ということはここに映っているのは劣化コピーのはずなのだ。

私は科特庁への試験導入に立ち会ったのでG5X2のことはよく覚えている。警察機材特有のブルーメタリックの装甲に赤い複眼式カメラアイ。警察仕様のX3と外見はよく似た機材だった。

だが、映像に映っていた機材は明らかに外観が違う。白い装甲、黄色い複眼式カメラアイ、そして特徴的な黒いマント。そしてベルト周りにはメモリか何かを挿入するのか、意味深なスロットが存在している。

一條警部が帰った後、映像解析を行っていた本庁から連絡が来た。科特庁サイドでも、やはりG5X2の運用記録に該当する機材は無かった。だが本庁の事務職員で、そのX2を見た覚えがあるという人がいたという。

1時間後。本庁から来た「G5X2に見覚えのある人」を迎えた私はちょっと驚いた。立派な三角耳にふさふさの尻尾を持っていたのだ。人間ではく狐娘だったとは…。年のころは茜ちゃんよりもさらに年長で、23歳くらいだろうか。栗色の髪に藤色の瞳は典型的な日本在来型の狐娘の特徴だ。

「こんにちは、本庁広報課主事の杜若と申します」

「単刀直入すぎて失礼は承知ですが、お話いただけますね?」

私の無粋過ぎる質問にも柔和な表情を崩さない杜若嬢。まだ若いのに中々人間が出来ている(いや狐娘が出来ている?)。

「はい。私は物心ついた頃に変な財団に引き取られました。妖怪の力を妖怪メダルを介さずに人間に反映させる研究をしている財団で、私も狭いところに閉じ込められて飼われていました。あの仮面の戦士…たしか門原さんと名乗っていましたが、あの方が来て財団の施設を破壊してくださったのです」

杜若嬢の表情が徐々に硬くなってゆく。思い出したくない記憶なのかもしれない。

「施設は破壊されて私達研究素材は自由になったんですが、財団の連中は私達の体内に時限爆弾を仕込んでいました。私は爆弾が不発で助かりましたが多くの仲間が命を落としました…」

杜若嬢の記憶を解析している私もだんだんと気分が悪くなってきた。研究データを守るための処置なのだろうが、妖怪も亜人も生きている仲間だ。命を何だと思っていやがるんだ…

「その後私は行き倒れていたところを科特庁の職員に保護されました。門原さんがどこへ行ったのかはわかりません。でも間違いなくあのアーマーを身に着けていました」

警察にも協力を依頼し、ようやく門原氏の情報にたどり着いたのはその日の夕方であった。併せて問題の財団についても情報を収集していたので、些か時間がかかりすぎてしまったのである。門原氏は32歳。元々我が庁の前身である科特隊にいたが組織での活動では自由が利かないと退職。財団が新規開発を進めていた強化スーツのテストパイロットに選ばれたということらしい。

問題は財団の方である。表向きは妖怪や亜人向けの薬剤の研究を行う財団だが、裏では危険な実験を多く実施している疑惑がある他、ハッカーを雇って科特庁や自衛隊サイバー攻撃を繰り返していた疑いを持たれている。コイツらがG5X2の研究データをハッキングして、デッドコピーを作っていたのかもしれない。財団自体は科特庁の監査を受ける直前に解散しており、関係者の消息はわかっていない。

私は例によって東京中の思考を閲覧してまわり、とうとう門原氏を発見した。彼の思考から読み取れたものは2つ。財団において爆殺を主導した者への復讐心と、何を以てしても埋められるかわからない喪失感であった。

「あ、門原氏は財団関係者のアジトを知っているようですね。現場に行きましょう。杜若さんもご一緒願います」

私達が到着する少し前。新宿駅にほど近い廃ビルの一角で二人の男が睨み合っていた。片方は灰色の総髪を持つ30代の男、つまり門原氏である。もう一人は陰険そうな目つきをした初老の男。かつて財団の研究主任を務めた、Xと呼ばれる男だ。

「久しいなX…今日こそ因縁を終わりにしよう」

そう言い放つと門原氏はベルトを起動し、1本のメモリを挿入した。俗にエターナルメモリと称されるデバイスで、本来型落ち機のはずのG5X2を最新鋭機並みの性能に引き上げるものだ。

「それは無理だな」

Xは不敵に言い放ち、彼が妖怪達から—妖怪の命と引き換えに—集めてきた錠剤を一気に体内へ流し込んだ。デバイスを介さず、直接力を人体に取り込む薬物。それこそXが追い求めてきたものだったのだ。

両者の攻防は一進一退の状況が続いている。X2は旧式であるため、重火器が装備されていない。そのため改造されたエターナルX2であっても格闘戦が中心になるのだ。一方、Xは河童の甲羅の力を引き出す薬物を使用した。これによって自身の周囲に疑似的に装甲を作り出しているのだ。エターナルX2は徐々に出力が減少し始める。

「エターナルX2、いや門原。口ほどにもないな」

ほくそ笑むX。と、そこへ

「未熟未熟未熟未熟~!!」

と叫びながら完全装甲態の闘鬼が突入してきた。Xの疑似装甲は闘鬼の拳一発で粉々に砕けてしまった。そこへエターナルX2が飛び蹴りを叩き込み、Xに致命的な打撃を与えることに成功した。

「門原さんだっけ?とりあえずコイツ殺すのに協力するから科特庁に戻りませんか?」

呆気にとられた様子の門原氏に話しかける豊之内。

「いや…俺はコイツらの財団から誰一人救えてねえ。今更どの面下げて戻れというのか…」

門原氏はどうあっても戻る気はなさそうだ。

「いえ…門原さん、貴方は私を救ってくれました。それだけはどうか忘れないでください…」

杜若嬢が割って入る。門原氏との再会は7年ぶりくらいだろうか。だが成長した姿であっても、門原氏に思い起こさせることは出来たようだった。私は門原氏の記憶の中の喪失感が、一部ではあるが消えて行くのを確認した。

「ふん…くたばり損ないの狐の化け物か。今度こそ爆発して死ぬがいい」

死の一歩手前にあるXは最後の力で杜若の体内の不発弾を起爆させようとする。だがいくら念じても爆弾は作動しない。

「今時2進法の起爆コードなんてチンパンジーでも解除出来ます。魔法の基礎研究を軽んじましたねえ?」

私は杜若嬢の体内から摘出した爆弾を持って登場する。そして驚愕の表情を見せるXの前で、その爆弾をバラバラに分解してみせた。

「貴様っ!なんという非道n」

スペシウム光線!!!」

Xの声は聴くに堪えなかったので、私は大火力光線でさっさと焼き払ってしまった。

「狐のお嬢ちゃん、すっかりデカくなったな。ずいぶんと美人になったものだ」

目を細める門原さん。しかし私達の「科特庁に戻って」というオファーには応じられないということだった。せっかく手に入れた自由だから、と彼は笑った。今後もエターナルX2として、流浪のヒーロー稼業を続けるつもりだという。私は餞別がわりに、X3のパーツを使用してエターナルX2の装甲や出力を強化して彼に託した。

元をたどればコピー品とはいえ、今や唯一のG5X2である。今後も活躍してほしい。杜若嬢も門原さんに昔の礼を述べている。我々科特庁と彼は手段は違えど、人間と妖怪や亜人の共存という目的は同じである。

支署に戻ると深夜2時を回っていた。上で寝静まっている葵ちゃん達を起こすのも悪いので、私と豊之内は深夜の銭湯へ繰り出していった。

つづく

 

 

雑記39

艦これイベントの度に画像投稿でページ数を水増しする悪いオタク。わしです。糞イベ過ぎて画像すらろくに上げてなかった前回のイベント~イベ前の主な収穫

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↑映画がコケてタナカスが更迭されることを祈る私です。

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突然実装された新潜水艦、伊26。どうしたタナカス?オリョクルをされるのはもはや悔しくなくなったのか?ああ~っとしかもcvは小倉唯だあ!ドロップできなかった提督達の断末魔の悲鳴が聞こえてきます…

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どのイベで入手したか覚えてない春風(たぶん春です)。かわいい…かわいくない?和服にブーツの組み合わせが性的ですね。ブーツの中に射精して春風が半泣きになることろが見たい。

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夏イベで登場の水無月。弥生や卯月と同じ制服に短パン、青髪、青目、ロリ…御無礼、数え役満です(男汁ドバー)

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夏イベの目玉だったイギリス戦艦のウォースパイト。性能はまあまあ、低速な代わりコスパの良さが武器。あと英語が流暢。アイオワの100倍くらい流暢。あとかわいい。

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2-4周回して出した浦波。見た目が地味過ぎて出た瞬間「あっなんだお前!?」(ホリトオル)って感じでした。性能も地味です。

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↑今回の秋イベも案の定クッソつまらないゴミみたいなイベントで憤怒の形相を見せる私です。

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前半戦クリア報酬のフランス産の水母です。デザインはお洒落だけど顔がね…もうちょっと顔がクッキリ濃ければよかったんですけどね。派手に染めた髪の毛に顔が負けちゃってますねえ。

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E-5でボス絶対殺すマンと化した長門。今までの長門バードン戦のゾフィーというかタイラント戦のゾフィーって感じでしたが今回はエンペラ星人戦のゾフィー並みの活躍でした。おお~やればできる!

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クリア報酬はアメリカの空母サラトガでした。あ、おい待てい(江戸っ子)!お前その乳袋は何だ?その腋は?提督のちんぽだけを殺す艦娘かよお!でも本当にエロいのは首に巻かれたスカーフです。雌を感じさせる。あとしずま艦特有の性欲めっちゃ強そうな表情がイイネ!

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E-2で掘り当てた山風。全体的にメンタル弱そうな言動が目立つ。まあ2次元美少女のメンヘラは許せるってそれ一番言われてるから。腋と袖口がエロい。成長したら鈴谷になりそう。

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今回のイベントの目玉、朝風。もう何から何まで性的過ぎてこれはいけない。エロ度でいえば春風とどっこいどっこいでしょう。髪の毛クルクルしたり懐に手を突っ込んだり袴を脱がせたりしたいですね。

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↑朝風でもう滅茶苦茶にシコっている私です。

劇場版はポアだポア!アニメのクソ脚本で叩かれまくったのにその問題の脚本家をそのまま持ってくる謎采配には流石のタナカスも苦笑い。

おわり

 

第35話

今年の東京は秋というものを亡失してしまったらしく、まだ師走の商戦も始まらぬ内に初雪を観測した。朝出勤すると、葵ちゃんがせっせと署内のオフィス機器を立ち上げていた。先日の体調不良の件を私は大いに心配していたが、どうやら葵ちゃんのコンディションはすっかり回復したようだ。

「体調は大丈夫ですか葵ちゃん?」

「はい、おかげさまで」

三角耳をぴょこぴょこと動かしながら答える葵ちゃん。だいぶ表情も明るい。

「あと、簡単な魔法が使えるようになりました。寝込んでる時に発現したみたいです」

葵ちゃんはそう言いながら、私のデスクに置いてあった紙を凍らせてみせた。氷系統の魔法か、どうも新宿支署には集まりやすいのかもしれない。

「おやおや。今度熊谷さんに使い方を教わってみるといいですね。多分手取り足取り熱心に教えてくれると思いますよ」

動物大好き熊谷さんなら狐娘の葵ちゃんにはさぞ熱心に教えたがるだろう。

「ところで坂上くんはどこですか?」

普段ならデスクで一升瓶を転がしている男の姿が見当たらない。まだ実調の命令も出ていないはずだがどこへ行ったというのか。ウロウロと探していると矢吹係長から「坂上は飲みに出かけた」という情報提供があった。朝から開いている飲み屋があるのが悪いのか、それとも朝から飲みに行く奴が悪いのか…私はどうしてもついて来るという葵ちゃんを連れて坂上を探しに出た。

歌舞伎町の一角にある、24時間営業の居酒屋。そこで坂上は4体ばかりの信楽焼のタヌキの置物に囲まれて酒を飲んでいた。声をかける段になって、私はそのタヌキが置物ではなく妖怪であることに気づいた。妖怪化け狸。別に何か悪さをするでもなく、酒場に出没しては酒の飲んでポンポコ騒いでいるだけの陽気な連中だ。

「ん~おいしい!灘の酒が口いっぱいに広がりますぅ!」

酒を飲みながら語るのは眼鏡をかけた恰幅のいい狸の妖怪、たぬ蔵(170歳)。遠目にはタヌキどころか熊に見えなくもない。

「いや~美味い!朝からこんなん飲んでたら頭おかしなるで」

同じく酒を飲みながら語る、顔に不釣り合いなデカいサングラスでキメた狸の妖怪、TANU@GAME(タヌゲーム、132歳)。高田馬場周辺を根城にしており、『戸塚勃起狸』なる蔑称別称で呼ばれている。

「まあいいじゃありませんか飲酒は自由ですから」

そう重々しく述べたのは4体の中で最年長、日本を代表する偉大な狸の妖怪、狸田たぬ作先生(700歳)。室町時代よりも前には楠木正成の陣営に参加していたという伝説の持ち主である。

「フウ~朝から飲酒気持ちいい~!あっお姉さんビールビール!生追加で」

やけにテンションが高いのは全体的に肌が黒く、異様に筋肉質な狸の妖怪、通称タヌウ先輩(114歳)。4体の中では最年少だが何故か先輩と呼ばれている。下北沢地区で妖怪詰云を全滅させた功績を持つパワー系タヌキでもある。

「これはこれは皆さん朝からお揃いで」

私が挨拶をすると、狸の妖怪達は思い思いのタイミングで挨拶を返してきた。全員声が被っていて一つも聞き取れなかった。彼らは私の後ろで緊張している葵ちゃんに気づいて、一斉に腹太鼓を鳴らした。敵対していない妖怪に対する、彼らなりの友好の挨拶である。当の葵ちゃんはびっくりしたのか、私の背中を思い切り摘んだので私は背中に内出血を負った。

「坂上くん、飲みの最中悪いんですが調査業務です。都庁裏に行ってください」

坂上も狸軍団もそのまま店を後にしたため、会計は私が払わされる羽目になった。

新宿高層ビル群の象徴ともいえる東京都庁。その裏に広がる緑地に姿を現したのは醜悪な妖怪、質糟であった。今までの質糟よりもさらに醜悪な姿に変貌し、そのキモオーラでメンヘラ女性たちを次々に失神させていた。そこを運悪く通りかかったのは、岐阜から避難してきていた女子高校生の初海ちゃんだった。

「ゲヘヘヘヘ…俺は前前前世から君のことを求めてたんだよ!」

初海ちゃんににじり寄る質糟。

「いや…気持ち悪すぎ…瀧くん助けて!」

メンヘラではない初海ちゃん、当然の反応を示す。だが彼女と数奇な運命を経て絶賛交際中の瀧少年はその場にはいない。じりじりと迫りくる質糟。危うし初海ちゃん。このままでは精神と肉体をダブルレイ○されてしまう。

「あ、おい待てい」

現場に到着した坂上、サカヅキに変身して質糟に殴りかかる。両者は一進一退の攻防を繰り広げる。素の戦闘能力で上回る坂上が徐々に質糟を圧倒し始めたが、質糟が突然口から茶色い液体を吹いた。それを浴びた盃鬼の装甲の一部が融ける。

「うおっ!何だこいつ」

驚いて飛びすさる盃鬼。調子に乗った質糟はどんどん液体を吹いてくる。液体が初海ちゃんにかかってはいけないので、徐々に盃鬼が劣勢に立たされていく。もはや勝ち(と初海ちゃんへのレ○プ成功)を確信した質糟は小躍りしながら飛びかかろうと体勢を整えている。

「お ま た せ」

そこへ金玉の皮を拡げ凧のように空を飛ぶ、愉快な狸軍団がやってきた。タヌウ先輩とたぬ作先生、そしてたぬ蔵の3体だ。タヌゲームはオフ会をしに板橋のイオンへ行ってしまったということらしい。

ヨガフレイム!」

たぬ作先生が火を噴くと、質糟は舌打ちしながら飛びのいた。

「坂上くん、これを使いなさい。今日の酒代のお礼です」

酒代を払ったのは私だが、その事実を指摘する者はこの場に誰もいない。たぬ作先生は金色に輝くコインのような物を盃鬼に渡した。俗に妖怪メダルとか呼ばれているアイテムである。坂上がそれを武器の法螺貝の中に突っ込むと

「タヌキ!キンタマ!アーマー!タタタタタタヌキンアーマー!」

とよくわからない音声が流れ、盃鬼が金色に輝く装甲を纏ってゆく。盃鬼の、現役の戦鬼としては闘鬼、暁鬼に次ぐ3例目の装甲形態である。質糟はそれを見て再び茶色い液体を吹きつけるが、ワックスを塗った車体にかかった雨粒のようにあっけなく弾かれてしまう。

盃鬼は法螺貝から炎を放つ。今までの火球とは色からして違う。金色に輝く炎が噴射され、それの直撃を受けた質糟は「女…女いねえか…」と断末魔のキモイ叫びを上げながら燃え尽きた。

戦いを見届けたたぬ作先生ら狸軍団の一行は満足げに飛び去って行った。金玉の大風呂敷を拡げて…。初海ちゃんは坂上に礼を言うと、迎えに来た瀧くんと連れ立って帰って行った。

「うい~っす戻りました~」

私と熊谷さんが葵ちゃんの魔法の練習を見守っていると坂上が戻ってきた。「質糟キモすぎしね」と思いっきり雑に書きなぐった紙切れ(坂上はそれを報告書だと主張していたが)を私に押し付け帰ろうとする坂上。

「待ちなさい坂上くん。はいこれ、今月の給料」

私は坂上に給料袋を手渡す。

「あ、ありがとナス!って薄い…薄くない?今月の給料袋」

「今日の飲み代を天引きさせてもらいましたからね」

悪魔か死神を見るような目で私を見る坂上。私は坂上の視線に気づかないフリをして、葵ちゃんの魔法の練習の様子を見ていた。

つづく

 

第34話

「ずん…ずんずん…ずんだ餅

朝出勤してくると、妙な鼻歌が室内から聞こえてきた。何事かと思って入室するとデスクがずんだ餅だらけになっていた。その奥では宮前姉妹が物凄い勢いでずんだ餅を捏ねていた。

「えぇ…」

私も困惑するしかない。熊谷さんも洲本さんも呆れた様子だ。唯一坂上だけが、ずんだ餅を肴に酒を飲んでいた。その組み合わせは絶対に太ると思うが。豊之内は餅を搗いていたが、右手に杵を持ち左手で餅を捏ねていた。器用な奴だ…。

「気を取り直してミーティングをやります」

とは言ってみたものの、皆ずんだ餅の食い過ぎで私の話を聞いていない。仕方なく動けそうなメンバーを選んで打ち合わせを始める。ずんだ餅テロを起こした張本人の宮前さん…ではなく共謀者の詩織ちゃんと、遠慮してあまり食べていなかった一之江さん、そして胃腸の頑丈なスギウラさんの3名であった。

スギウラさんに調査場所、対象物などの情報を手短に説明し、3人を見送る。それほど厄介な相手でもないし危険な場所でもないので、すぐに終わるだろう。私はそう考えていた。

「詩織たち、中々帰ってきませんね…」

冬の東京は昼が短い。夕方も5時を回る頃には日没を迎え、周囲は既に夜の帳が降りつつある。妹のことが心配になってきたのか、宮前さんは朝とは打って変わって浮かない表情だ。直後、署内の電話が鳴る。だが電話の主は戻っていない3人ではなく本庁の神楽坂であった。

「夜分にすまんが、飯田橋にま~た詰云が出た。ちょっと職員を出してくれ」

私は出没したのがただの詰云であったことに安堵した反面、3人からの連絡がないことに流石に不安が募る。飯田橋には豊之内係長の指揮の下、宮前さん・鹿島さんとホリ隊員が出動した。

「流石に遅すぎるな…」

私もこれ以上放っておくのは不安になったので、3人を探しに行くことにした。徒歩で行っても良いが、万が一のことがあった時に3人を担いで帰るのは無理である。秋山係長に車を出してもらうことにした。

「葵ちゃんも来てください」

狐娘は嗅覚と聴覚は狐並みに優れている。暗闇で人を探すにはうってつけの人材と言えるだろう。夜は冷えるからと、熊谷さんが葵ちゃんにコートを羽織らせてくれた。

3人が調査に行っている場所は杉並区の外れの方、西東京市との境目のあたりである。道路はひどく混雑していたが、秋山係長は器用にすり抜けて進んで行く。人気の少ない路地に入ると、車の前にくっさいくっさい妖怪質糟(しちかす)が現れた。葵ちゃんの雌の匂いに釣られて出現したのだろう。怯える葵ちゃん。

「秋山さんちょっと車止めて。葵ちゃんは座席の下に隠れていてください」

私は新調したばかりの杖を手に車を降りた。質糟は女に飢えたキチ○イのような目でこちらを睨んでくる。私は杖に魔力を流し込む。従来の光線魔法は、杖の核で魔力を熱光線に変換していたのだが、ウルトラの星は単に変換するのではなく、宇宙元素を混合させることで威力を増幅させる力を持っている。従来のものとは比較にならない極太の光線を浴びた質糟は一言も発することなく消滅した。

「これがストリウム光線か…」

あまりの威力に撃った私自身も驚かされた。杖の核を変えるだけでここまで変わるとは思っていなかった。ウルトラの星、恐るべし。ゴミを片づけた私達は、再び車で路地を進んで行く。

「あっちの方角からスギウラさんの匂いがします」

葵ちゃんが右方向を指さす。そちらの方向へ車を走らせると、人気のない広場の奥に老朽化した公衆トイレが建っている。近寄ると途轍もなく臭いトイレであった。あまりの臭さに、葵ちゃんはタオルを何枚も重ねたもので鼻を覆って車の中に隠れてしまった。

トイレの脇の茂みから一之江さんが姿を現した。詩織ちゃん、スギウラさんも後に続いて続々と茂みから出てくる。事情を聞いてみると、敵のガスの怪物は問題なく倒したものの、その怪物の断末魔に放出されるイカ臭いガスを大量に吸い込んで気分が悪くなってしまい、さらに出かける前に食べたずんだ餅の状態が良くなかったためか3人して猛烈な腹痛に襲われたのだという。

「で、公衆トイレに入ろうと思ったら臭いし汚いし紙もないから藪に入って用を足してたってわけ」

とスギウラさん。年頃の女性がそれをやってはいけない…

「それでお尻はどうやって拭いたんですかね…」

私は不安になったので聞いてみた。幸いそのままということはなく、持っていたタオルとハンカチで拭いたあとスギウラさんの魔法で燃やしたとのことであった。

かくして3人を無事に連れ帰ると、心配そうな顔をしていた宮前さんの表情に安堵の色が戻った。宮前さんは妹を抱きしめようとして、臭いに気づいて一瞬躊躇する様子を見せたが、結局そのまま抱きしめた。

一之江さんは魔法師としてのデビュー戦であったが、戦闘の方はなかなか素晴らしいデビューとなった。しかし今日の顛末から「魔物に勝ってずんだに負けた」と揶揄されることになってしまうかもしれない。私は一之江さんの名誉の為に、今日の出来事を口外しないよう署内に指示を出した。

葵ちゃんは敏感な嗅覚でウ○コの臭いを嗅がされ続けたために気分が悪くなってしまったそうで、風呂から上がるなり布団に潜り込んで寝てしまった。茜ちゃんはそれを見て何かのアロマみたいな奴を撒き、葵ちゃんの横で一緒に寝始めた。姉妹とはそういうものなのかもしれない。

ドタバタしている内に深夜になっていた。私は残っていたずんだ餅をつまみ—その夜トイレから出ることができなかった。

つづく

 

 

 

 

雑記38

社会人になって一番変わったことといえばコンスタントに映画を観に行く金を稼げるようになったことかもしれません。昭和のサラリーマンかな?

響け!ユーフォニアム

女の子は黙ってれば可愛い。教師が独裁権と同調圧力を濫用して吹奏楽部を大会で勝てるチームに作り替えていく話。人間関係はボロボロ。トランペットが上手いくらいで特別になれるの?そんなんじゃ甘いよ。顧問の瀧某ホントひで。そんし君やA君に教師やらせた方が絶対マシ。高坂麗奈よ、そんなに「特別」が好きなら特別養護施設の職員を目指してみないか?トランペット奏者よりよほど特別を味わえるぞ、って感じですね。

・ずっと前から好きでした(告白実行委員会

お前のことが好きだったんだよ!(大胆な告白は女の子の特権)。 職場の近くが舞台になっていてああ^~ってなりました。正直ユーフォニアムの女の子たちより欲望に忠実な分人間としてはいいんじゃないでしょうか。anything goes!その心が求めるものに正直になればなるほどlife goes on!加速ついて止められなくて負ける気しないはず。って感じ?

・帰ってきたヒトラー

めっちゃ面白かったです。上映中ずっと自分草いいすか?って感じでした。ヒトラー最後の12日間のパロディの使い方が圧倒的に上手くて流石本場ドイツ人は違えわ…ってなりました。ヒトラーじゃなくてお前が発狂すんのかよ、的な。英国EU離脱にトランプ大統領と、現実世界が映画を追いかけている感さえありますね。

シン・ゴジラ

やったぜ。投稿者:変態クソ怪獣。いつもの庵野の兄ちゃん(56)と総理大臣になったXIGの参謀のおっさん(72)とわし(年齢不詳)の2人と一匹で盛り合ったら、もう東京中炎まみれや。蒲田を破壊するのは…やめようね!大戸島と在来線を大切にして…生きようね!

君の名は。

総理!トトロが出現しました!神田川を遡上してきます!

えっ!雑司ヶ谷に?

トトロを凍結させる!糸守作戦始動!

全国のプラントをフル稼働して美少女の口噛み酒を製造しています。

トトロを転倒させる!無人都電荒川線爆弾を用意しろ!

そこへ無慈悲に落ちてくる隕石。見上げる三葉ちゃん。届かない瀧くん。そこへ突如現れる銀色のヒーロー!新海監督最新作、『新海ワールド大戦・君の名は。来たぞ!われらのウルトラマン』お楽しみに。

・葛城事件

いや~キツイっす。重い話が淡々と繰り広げられ、画面の向こうの視聴者にはどうすることもできない。アウトレイジみたいにバイオレンスやられるよりよっぽど精神にきます。登場人物の狂気を除けば背景も人物も何もかも我々の身の回りに当たり前に存在するものである点がよりキツさを増しています。ある意味戦争ものよりキツイ。今度早稲田松竹で上映ありますあります。見とけよ見とけよ~

・聲の形

特別になりたくてなったわけじゃないのに、悪い意味で特別になってしまった者達の物語。子供の頃いじめてた相手が何故か自分のことを好きになるというのは個人的には気に食わぬ所ではありますが。まあでもアレだよ、西宮姉妹以外は本当に「全員、悪人」って感じですわ。しかし悪人にこそ救いが必要なんですねえ(悪人正機説

この世界の片隅に

重い。わかってはいたけど重い。ああ逃れられない!(ひで)去年観た『野火』で感じた逃れられない感再び。能年玲奈さん声優適性ありますね…。ちょっと間延びした演技がとても良かった。戦争という異常の中で普通でいることの困難さを描いた作品と言えるでしょう。みんな観ろよ観ろよ、劇場版艦これなんか必要ねえんだよ!

今年は映画はもう十分堪能したよ…いえ、まだ告白実行委員会第2作が残っておりますので。んん~マ°っ!

おわり