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第44話

新年度は最初からバタバタとしている。ケツホモシンパの残党に不穏な動きがあると通告してきたのは警察のいわゆる公安のような機関であった。

「不穏な動きって言われてもなあ…こっちから探してどうにか出来るもんでもないしなぁ。島やんどうする?」

と米長コマンダー

「一応、探知魔法で管内に入ってくれば捕捉は出来ると思いますがね。よその管区にいるのを勝手に探すのもよろしくないかと思いますね」

新設された副署長席に腰かけたまま私は返答した。庁内の回覧を見ると、今日は警察と科特庁のG5部隊の共同訓練が行われている。ここから異動したホリ隊員も上手くやれているだろうか。本庁の近くには油そばを出す店が少ないことだけは心配ではある。

4月は引っ越しシーズンである。魔法使いの資格証明カードには住所が記載されているので、その記載変更の客で窓口はごった返している。記載変更に使うプリンターはしばしばインク詰まりを起こす厄介者であったが、この日は順調に稼働していた。

夕方近くなって、決裁の書類を眺めていると神楽坂副署長がすっ飛んで来た。

「おい島やん大変だぞ。警察のG5司令部がテロリストに襲撃されたそうだ」

よりにもよってそんな所を襲撃するなんて間抜けなテロリストだな、と思ったが今日は訓練でG5の大部分は出動している。意外とマズイことになっているのかもしれない。警察庁は新宿支署の管区外にあるが仕方ない。私はテロリストの正体が見たかったので探知魔法を起動した。

「あ、ヒットしました。森亜禎一(もりあ ていいち)、ケツホモシンパの魔法師の生き残りのようですねえ…」

この男、本名は全く違うのだが探偵小説最強の敵役、モリアーティ教授に憧れてこんな変な名前を名乗っているらしい。

「ケツホモ派の連中、まだいたのか。もはや趨勢は決した、今更テロなんかやっても民衆の支持も他勢力の支援も受けられんだろうに」

神楽坂が呆れたように首を振る。

「連中には連中の滅びの美学みたいなものがあるんでしょう。実にくだらない」

私も彼らの思考は読めるが、およそ同調に値する要素は存在しなかった。

「あ~そいつのこと、詩々美ちゃんには黙っておいた方がいいと思いますよ」

唐突にスギウラさんが会話に割り込んできた。彼女の言いたいことはわかる。この森亜こそ神木田さんの友人を唆して事件に巻き込み、死に追いやった張本人なのだ。このことを知ったら一人で警察庁に向かいかねない。

そのころ、警察庁G5指令室では二人の男が顔を見合わせていた。

「やれやれ、こういう展開は想定外だったな…」

苦笑を浮かべる爽やかな二枚目の男性は神戸監理官。G5部隊の事実上の責任者だ。

「科特庁と特生自衛隊に応援を要請した。千代田支署と新宿支署から戦鬼が向かっている。それからG5部隊も訓練を切り上げてこちらに向かっている」

顔色一つ変えず告げる、髪をオールバックにまとめ眼鏡をかけた長身の男。G5部隊の監察を担当している大河内警視だ。神戸警視とは同期入庁の間柄である。

と、そこへテロリストの一団がなだれ込んで来た。先陣をきって現れた森亜が勝ち誇ったように叫ぶ。

「貴様らに個人的な恨みは毛頭ない。だが米長や高井戸ら裏切り者に与して誇り高き魔法師の同胞を多数破滅に追いやった罪は消えない。組織の長らしく潔く首を差し出せ」

「やれやれ…潔くと来たよ。あいにく僕はそういう性分じゃないんだよね」

営業成績抜群の敏腕ビジネスマンのような笑みを浮かべる神戸警視。

「同感です。そうやって自分視点でしか物を言えないから科特庁に敗れるんですよ」

眉一つ動かさない大河内警視。二人の腰には、いつの間に取り出したのかベルトが装着されている。

「「変身」」

両者の声が重なった。 姿を現したのは2機のG5Xユニット―複眼まで黒一色の大河内専用機と、青とも緑ともつかない色のボディに黄色い複眼の神戸専用機である。G5ユニットが一機も残っていないと思って突入したテロリストたちは、露骨に狼狽の表情を浮かべている。

同じ頃、東京と神奈川を隔てる河川敷では、警察庁へ戻ろうとするG5部隊とテロリストの別動隊が激しくやりあっていた。科特庁のホリ隊員は、新たにコンビを組む山浦隊員と共に電動ダガーによる近接戦闘を行っていた。河川敷にはホームレスが住み着いており、巻き込む危険性を考慮して銃火器の使用は控えられていたのである。

戦力的には勝敗は火を見るよりも明らかだったが、テロリスト達の士気は予想外に高くなかなか突破出来ずにいる。同じG5Xでも、小型怪獣との戦闘を主要任務とする特生自衛隊のユニットは攻撃装備が豊富なのだが、警察も科特庁も生身の人間を攻撃する装備には乏しい。

「お ま た せ」

そう言うが早いか乱入してくる白い影。ホリ隊員は見るまでもなく正体がわかった。門原さんのG5X2エターナルユニットである。門原さんのエターナルユニットが魔力を散逸させる力場を生じるメモリを起動させると、テロリスト達の攻撃魔法は次々と虚空に吸い込まれて消えて行く。

門原さんの参戦からわずか数分で勝負が決した。投降した所で破防法による厳罰は逃れられないと自決した者もいたが、生き残っていたテロリストの多数は戦意を喪って投降した。

30分後、ようやく警察庁のG5指令室にたどりついたG5部隊が見たもの。それは首謀者である森亜の亡骸と、呆然と立ち尽くすテロリスト達、そして見覚えのない2機のG5X3ユニットであった。この事件の顛末を私が知ったのは翌日、ホリ隊員からのメールと救援に向かった坂上・藤岡両隊員の報告によってであった。

結局、森亜らが与えた実損害は警察庁G5部隊の指令室の施設を破損させたのみであった、生き残ったテロ参加者達は魔法使いとしての資格を剥奪され、特殊刑務所に収監された。門原さんは河川敷での戦闘を終えると、またどこかへ行ってしまった。かくして新年度早々に発生した事件は、あっけなく終息を迎えたのであった。

つづく

雑記50

あ~クソクソクソクソクソクソクソクソクソ

ホークス弱すぎィ!結局勝ち越せたのは開幕カードのみ、ここまで2カード連続負け越しとそれはそれはしょうもないスタートとなった今期のホークスです。私はサッカーは良く知りませんが海外サッカーの強豪クラブなら監督解任論が飛び交うレベルの惨状ですねえ多分。

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何がそんなに悪いのか?怪我人がいるわけでもなく(唯一いなくなって困っているのは二保とスアレスですが、中継ぎ投手なのでここまでの戦いには影響のない部分です)、去年と比べて選手の流出もない。それなのにとにかく勝てない。点が入らない。勝負所で踏ん張りが利かない。

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まず先発投手陣。ここまで9試合で6人が登板しましたが、残念ながら文句なしの選手はいません。唯一2連勝の和田も肘の違和感で早期降板しており、今後については楽観できません。千賀・武田・バンデンハークは国際大会明けなので、これから調子を上げてくると期待しています。中田も炎上はありましたが、悪いなりにストライクゾーンで勝負しようという意図は見えたので、巻き返しに期待したい所。東浜は無駄球が多すぎて自分の首を絞めている状態、今のままでは厳しいでしょう。

中田と東浜に関しては、今後も改善がないようなら昨日の敗戦処理で好投した石川と交代でロングリリーフ枠に回されるかもしれません。そしてロングリリーフなら下に攝津がいるので、石川に先発枠を奪われるようなことになると二軍行きもあり得ます。

深刻なのは打線です。まず本多がダメ。本多の代役として期待された明石は不在。川島もサッパリです。どうせ打てないなら若い牧原に経験を積ませてはどうかと思うんですが、どうも工藤監督はそこまでの決断は出来ないようです。

もっと酷いのは松田です。一時はヒットの数より併殺打の方が多かったほどの重症ですから、一度スタメンから外して抜本的な調整をさせた方がいいと思いますね。もう若くないので、試合に出ながら感覚のズレを直すのも難しいのかもしれません。本多にしても松田にしても、川崎が一軍に戻ってきたら一度メンバーから外して再調整させた方がいいと思いますね。特に松田は。

それと打順の組み方が良くないですね。1番の時に調子の良い今宮はまあ仕方ないにしても、早打ち凡打の多い今宮と本多を並べることで立ち上がりの攻めがまるで出来ていません。ツーアウトから柳田四球→焦って盗塁失敗では目も当てられません。選球眼のある中村を1番か2番に置いておくべきだと思いますね。

期待の若手、上林がここまでそれなりに打てているので、内川デスパイネの後ろに上林を入れて中村を2番で使うのがいいかもしれません。まあ川崎が戻ってくれば2番川崎で解決する話なんですが。

来週は札幌でファイターズ3連戦。WBC欠勤の大谷を故障で欠き、全体的に低調なファイターズですが地力のあるチームであることは確かです。なによりホークスの今の惨状では心してかからなければ足元を掬われるでしょう。基本に立ち返り、「俺が決める!」と力んで併殺打を重ねることのないよう、「後ろの打者につなぐ」という打線の原点に立ち返った野球をしてほしいですね。

おわり

 

 

雑記49

プロ野球のレギュラーシーズンが開幕しました。ここ数年はホークスは開幕当初に調子を上げきれずファンをイライラさせる展開が続いていましたが、今年は珍しく開幕カード3連勝スタートを飾りました。内容的にはぶっちゃけ危ない試合が多く、相手のミスも絡んで勝ちを拾った感もあります。それでも涌井・唐川というホークスにとって厄介きわまりない投手に土を付けられたのは大きいですね。

まず開幕戦。和田はオープン戦から球のキレ、制球とも盤石の仕上がり。序盤~中盤は両チームとも決め手を欠き、ボディーブローを撃ち合うような展開でした。涌井のツーシームが物凄い動いていて驚きました。NPB球はツーシームの曲がりが悪いという話ですが、投げ方次第では動くようですね。

2戦目は中田が予想外の好投。元々スピード以上に球威があるので、安定してストライクゾーンに投げられれば勝てる投手です。四球からの自滅癖も顔を出さず、7イニングをスイスイと投げ切りました。得点に関してはほぼロッテのミスによる得点なので、まだ打線については楽観視できない部分もあります。

3戦目は途中までは完全にホークスのペースでしたが、5回あたりから東浜が打たれだしました。打たれるのは運の要素もありますが、5回6回といずれも無駄な四球が失点に絡んだ所は猛省してほしいですね。甲斐とバッテリーを組んで経験不足だった部分はあるので連打は仕方ないにしても、四球はいけません。

3連戦を見ていて感じたのはロッテの守備力の低下、特に外野守備の劣化は気になりました。角中・岡田・荻野はいずれも捕ってからの返球が悪く、それによってホークスが得点を奪う(というより点が転がり込む)シーンが少なからず見られました。まあ清田が本調子になり加藤・細谷が上がってくればそのあたりは改善されるでしょうし、そうなればロッテはホークスにとって脅威となるでしょう。

打者陣に関しては何とも評価しづらい感じですね。内川・デスパイネは流石にWBC明けなので身体が動いてます。正直、私はデスパイネ不要論者でしたが、多分デスパイネがロッテにいたらホークスは負け越していたと思います。そういう意味ではいい補強だったかもしれません。

松田はまだちょっと本調子じゃないですね。いい当たりはしていますが、調子のバロメーターの右中間方向の長打が出ていません。ちょっと引っ張りにかかってるかな?本多は綺麗なセンター前もあればクソみたいな早打ちポップフライもあり平常運転。今宮は今日の打撃を見るに調子が上がってきているかもしれません。柳田はよくわかりません。まあ打球が上がり出せば大丈夫だと思います、ちゃんと振れているので。

この3連戦で一番の収穫は上林ですね。高校時代にワンバウンドの球をヒットにしたことから俊足、巧打のイメージが強かったのですが、どうも長距離砲タイプのようです。とにかく打球に角度をつける技術が素晴らしい。これは天性のもので、練習しても中々身に付かないものらしいので、このまま下位打線で気楽に打たせてホームランバッターとして開花して欲しい所です。

リリーフは軒並み好調ですが岩嵜がちょっと打ち込まれたのは気になる所ですね。直球が走っていない時に組み立ての軸に出来る変化球、カーブでもスライダーでもいいので上手く使えるようになって欲しいですね。あのサファテですら直球のかかりが悪い時はナックルカーブでカウントを整えていますから、現代野球で直球とフォークのみというのは厳しいでしょう。

火曜日からは仙台で楽天3連戦。この時期の楽天戦、寒い打球が飛ばないマウンドが緩いと悪いことずくめなので、とにかく怪我人だけは出さないように頑張って欲しい所です。相手の先発は多分岸・則本あたりの主戦投手が来るので、とにかく無駄な四球でズルズルと失点を重ねないことが重要でしょう。

おわり

 

第43話

3月も気が付けば終盤である。「1月は逝く、2月は逃げる、3月は去る」とはよく言ったもので、この時期はとかく多忙でいつの間にか新しい年度が目前まで迫っているものである。

「スギ林を日本から叩き出せ~!」

神木田さんの謎のシュプレヒコールがこだまする。原因は言うに及ばず。花粉症の猛威の前には普通の人間も魔法使いも等しく鼻を詰まらせ、目の痒みに悩まされるのだ。かくいう私も花粉症の影響からは逃れられず、抗アレルギー剤が手放せない日々を送っているのだが。

それはさておき、人事異動の内示が正式に発表されるのがこの時期である。新宿支署を離れる面々は既に内々に通達を受けていたので、特に驚くようなことはなかった。私は神楽坂を通じて本庁に異動の再考を依頼していたが、残念ながら一介の統括係長の意向では変更には至らなかった。

事前に通知のあった秋山係長(→関西方面本部)、洲本さん(→世田谷支署)、ホリ隊員(→G5統合作戦部)は転勤に備えてデスク周りの整理を進めている。

「おい島やん、俺は今から今度異動でウチに来る職員と面談だからな。今日の業務はヨロシクゥ」

とだけ言い残した米長コマンダー、さっさと会議室へ入ってしまった。

新宿支署は以前にも述べた通り、次年度から組織構成が変わるため職員数は増加することになる。必然、3人転出すれば4人以上転入してくるというわけだ。既に名簿で確認できているのは4人。そして(新採)としか記載されていない枠が3名分あるが、宮前さんの妹の詩織ちゃんと狐娘の葵ちゃんは内定しているので、全くの新人は一人しか来ないのである。

名簿で確認できる面子の一人目は言うまでもなく神楽坂庭夫課長である(4月1日付で統括係長から昇任)。2年ぶりに新宿支署に復帰するこの男については多くの説明は必要ないだろう。

二人目は北支署から秋吉亮統括係長。本来は世田谷支署に転任する予定だったが、秋山係長を強奪された補償として?新宿支署へ来ることになった。その際に課長ではなく統括係長のままであり様々な憶測を呼んだ。6級職=課長への昇任面接で人事部長を殴って昇任選考で落ちたというウワサもあったが、これは本人が否定している。4月からは秋山係長の後任として第2係長を務め、統括係長として署内の庶務担当も兼任することになる。4月から同じ統括職に昇任する豊之内と共に実動部隊のまとめ役として期待したい。

三人目はルーク・ブラトベック主事、どう見ても外国人のような名前だが親の代から帰化しており、れっきとした日本人である。決して自分を欧米人だと思っている異常者の類ではない。白人っぽい顔立ちの22歳の男で、先祖はカリフォルニアのオレンジ農家だったらしい。ちなみに実家は小田原の方のミカン農家である。新採後は広報部にいたのだが、内勤に飽きてこっちへの異動を希望したらしい。女性恐怖症との噂もあるが、果たして女性隊員の多いこの支署でやっていけるのだろうか?

それから以前の洲本さん異動の時に実質的にトレードのような形で転入の決まっていた藤岡富士夫主事である。戦鬼『吹雪鬼』の名跡を持つ彼を加え、新宿支署は関東で最多の戦鬼を抱えることになった。これならG5部隊なしでもどうにかなるかもしれない。まあ必要になったら容赦なく出動要請するのだが。

人事の打ち合わせを終え、私は歌舞伎町の飲み屋へ繰り出した。特生自衛隊の権堂一佐らと飲み会を企画していたのである。飲み会の席で怪獣や怪物への愚痴をこぼしているのは、多分日本では特自隊員か科特庁職員くらいだろう。特自では来期は装備の大規模改修でかなり忙しくなるらしい。

「いよいよスーパーXの後継機導入にゴーサインが出ましてね」

と権堂一佐。確かにスーパーXは1号機の機齢が30年を超えており、最新機であるX3でさえロールアウトから20年以上が経過している。定期的な改修更新を行っているとはいえ、対怪獣防衛の最後の砦が老朽機材では不安である。

「それは結構なことです。建造は篠原重工業ですか?」

篠原重工は国内の特殊メカニック最大手企業の一つである。警察に多用途ロボット『パトレイバー』シリーズを納入していることで有名であるが、スーパーX系列を筆頭に特生自衛隊の装備品供給にも昔から参加している。国内では他にG5ユニットの製造を請け負っているスマートブレイン社があり、特殊メカニック企業としては篠原重工と双璧をなしている。なお近年では鴻上ファウンデーションがシェアを伸ばしており、三つ巴に変化しつつある。

「今回は分担生産だそうです。機体の大枠はAEジャパン、エンジンは篠原重工、操縦補助ソフトは鴻上、武装はスマートブレイン、最終的な艤装は特自技研でやるんだとか。なにしろ一気に3機を導入するんでね、1社じゃまかないきれませんわな」

と権堂一佐。ちなみにAE=アナハイム・エレクトロニクス社は米国最大の特殊メカニック製造企業で、AEジャパンはその日本支社である。

「随分思い切った入れ替えをしますね…現行機は解体ですか?」

「いえ、1号機と3号機は原発救難用に運用が変更されます。元々そういう事態を想定されて開発された機材なんで、まあ30年経ってようやく本来の運用に戻る形ですな」

2号機は壊れるまで運用継続です、と権堂一佐は付け加えた。隣の卓ではスギウラさんに上手くはめられて酒を飲んでしまった熊谷さんが顔を真っ赤にして宮前さんに絡んでいた。なるほど熊谷さんは酔うとああなるのか、と私は一つ学習した。宮前さんは熊谷さんに眼鏡を強奪されて困惑していた。

「流石に自衛隊は怪獣退治に理解があって羨ましいですよ。ウチじゃG5部隊はいまだにイロモノ扱いされてますからね」

冒頭の乾杯以来ひさしぶりに口を開いたのは警察庁G5運用監理官の神戸警視である。年の頃は40前後で米長さんと同年代だが、見た目はもっと若々しく見える。気障ったらしい色男だが言動に嫌味な部分はまるで感じられない。育ちが良いのだろう。尤も本人曰く「警視庁に出向していた頃、名探偵の如き頭脳を持つ性格最悪な上司に振り回された結果何事にも動じなくなったおかげ」らしい。

「おかげで一條くんは気苦労が絶えないそうです。僕は監理なので今更なんとも思いませんけどね」

爽やかな笑みを浮かべて神戸警視が続ける。

「ま、何にせよ新年度も上手くやっていきましょう。もちろん今の職場に不満があれば科特庁はいつでも貴方達を熱烈歓迎しますよ。何しろ人手不足ですから」

冗談半分、しかし半ば本気で勧誘する私。神戸さんは「契約金次第で考えます」と笑いながら答え、権堂さんも「行く時はウチの連隊全部連れて行くんで」と笑っていた。そんなこんなで3機関合同飲み会はお開きと成り、皆思い思いに家路についた。今年度も気づけばあと一週間しかないのだ。

つづく

 

 

 

 

雑記48

せっかく福岡弾丸旅行をしてきたので福岡の写真でも載せます。

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大濠公園黒田長政の居城、福岡城の濠だった所ですね。すぐ近くにNHKの放送センターもあります。昔は海と繋がっていてボラやハゼ、クロダイやスズキの釣れる所だったそうですが高度経済成長期の水質汚染がヤバ過ぎたため海と切り離され、流出河川である黒門川には水門が設けられています。

完全に淡水化した現在はブラックバスブルーギル、申し訳程度にフナコイナマズが住んでいる程度です。私も子供の頃はここでブラックバスを釣っていました。ここではルアーなど使わず、釣ったブルーギルに大きな針を通して泳がせるブッコミ釣りが主流でした。私がここで釣った中で最大の物は80センチオーバーの雷魚です。

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水草が繁茂しまくっているので、どこから連れてこられたのか昔からソウギョが生息しています。どいつもこいつも1メートル近くありますが、稚魚や若魚を見たことがないので残念ながら自然繁殖はしていないようです。この写真では縮尺がわかりにくいですが80センチは超えています。

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ちなみに私が1年半ほど前に早稲田近辺の神田川で見つけたアリゲーターガーは推定60センチくらいでした。ソウギョがいかに巨大な魚かおわかりいただけるかと思います。荒川の野生のソウギョは1メートルクラスがいるらしいので、いつか釣り上げてみたいですね。

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私が子供の頃よく釣りをしていた川です。ハゼが主流でしたがスズキ、フナ、オイカワや天気によってはウナギも釣れました。写真に写っている橋のもう2本くらい下流までいくとクロダイもいますが、その辺は車通りが多く危険なので釣りに行くことはありませんでした。

もう20年くらい前になりますが、私の同級生が投げ釣りをしていて川の上を通っているケーブルに引っかけてしまった天秤がまだ残っていました。逆光になってしまい写真は撮れませんでしたが。

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我らがホークスの本拠地、福岡ヤフオクドーム。私が福岡に住んでいた頃はヤフードームでした。それ以前は単に福岡ドームでした。外から見ると金属製の巨大なカマクラといった趣がありますね。中に入ると鮮烈なグリーンの人工芝が敷き詰められています。この環境で子供の頃から野球を見ているので福岡市民は大抵野球好きです。

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ドーム横のホテルから天神・博多方面を一望。手前にある小高い山は西公園。クワガタが採れます。奥の海は那の津。一説には古代の『奴国』の本拠地があり、大陸との交易に使われる天然の港だったとされています。現在も福岡港の中核をなし、韓国への高速フェリーが運航されています。

 

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博多湾。奥にず~っと連なっている陸地の突端部分が志賀島と呼ばれ、かつては島でしたが現在は福岡と陸続きになっています。金印が発見された場所として日本史の教科書に載っていたりいなかったりします。ドームの後ろに見えている川は黒門川。かつては大濠公園博多湾を結ぶ川でした。今は公園と黒門川は水門で隔てられていますが、一応つながってはいるようです。

福岡に行ったのは8年ぶりくらいでしたが、また機会を見つけて行きたいですね。一応第二の故郷なので。

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おわり

雑記47

友人の結婚式に参加するため福岡の実家(と言っても今住民票を置いている東京の家もれっきとした母方の実家なので、現在は父が単身赴任で住んでいるに過ぎないこの家は最早『実家』と呼べるかは微妙な所ですが)に来ています。

東京〜福岡はおよそ1000キロ程の距離があります。新幹線は最速の『のぞみ』でも5時間かかります。普段なら飛行機を使う所ですが、早割の航空券を取れなかったので新幹線を使いました。

東京駅にやって来た上りの新幹線はそのまま折り返します。手際の良さは見事なもので、到着から下りの発車まで僅か10分でした。それにしても窓側の席ばっかり売り切れてて困りましたね…。

東京から多摩川を渡り武蔵小杉を通過すると、段々関東平野から山合いの地形が多くなってきます。途中の小田原、湯河原、あたりでは海が映えます。静岡県に入ると茶畑だらけ。ここらへんで

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新幹線名物のスゴイカタイアイスを食べていると名古屋に到達します。後輩のハゲちゃびん君は今日、名古屋駅で某鉄道会社と御社弊社バトルをしていたそうです。

名古屋を過ぎ濃尾平野に入ると、見渡す限り田んぼ田んぼアンド田んぼです。たまに小高い山?古墳?みたいなのがあります。高さ20〜30メートルくらいの山の一つは麓に祠のようなものがありました。何かが封じられているのかもしれません。

新大阪を過ぎると山陽新幹線になります。運転士も車掌も車内販売のお姉さんも全員交代。JR西日本の管轄に入ります。

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JR西日本の管轄でしか売らないアイスを食べます。こいついつもアイス食ってんな。

東海道に比べると山陽はトンネルだらけです。岡山駅前には変態糞土方の銅像を建てるべきではないでしょうか(大嘘)。そうこうしている内に九州に上陸しました。

福岡の名物と言えば大通りを埋め尽くす西鉄バスの大群です。皆さんも福岡に来たら是非見て下さい。明日は結婚式の後猛スピードで東京に引き返して日曜日は出勤です。

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おわり

 

雑記46

土曜開庁ってなんだ(哲学)

最近は日記の更新を物凄くさぼっていたので、久々に書こうと思うと筆が(キーボードが)進みません。おちんちん!(憤慨)おまんこぉ~(挨拶)

最近ネットで話題のものと言えば?そうですね、ケツデカピングーですね。淫夢界隈でゲイビを笑いのタネにしている者らをもってしても、あまりの絵面の汚さ故に敬遠されてきたサム○ンビデオ。それを音声だけ持ってきてペンギンのクレイアニメに当てはめるという逆転の発想が素晴らしいですね。製作者の漂白剤兄貴は天才だと思います。個人的にはOPが変わったのがちょっと残念です。あの「フン!フン!グノシィ…フン!フン!グノシィ…グノシグノシグノシグノシ…アアァ~…グノシィ…」のOPが好きだったんですがね。アレ単品で欲しい。

日本アカデミー賞のアニメ部門は『この世界の片隅に』が『君の名は。』や『聲の形』らを抑えて優勝でしたね。劇場版艦これ?申し訳ないが金のかかっただけのクッキー☆はNG。この世界の~の方は何と言いましょうか、戦時中の市民生活を描く作品としては極めて戦後史観の影響を排した描写が高評価につながったのではないかと思います。君の名は。の方はいい作品ですがちょっとオタク臭がね…

君の名は。の方も、もっと隕石を暴力的に倒してみてもよかったかもしれません。ウルトラマンが隕石を迎撃してみたり。なんかヤバイ高性能ガンダムに乗ったクソ強い天パのニュータイプ(29)が隕石を押し返したりしたらもっと盛り上がったかもしれません。しっとりラブコメもいいですが、時代はヒーローを求めていますので。

シン・ゴジラ』は7冠を達成。ゴジラオタク歴25年の私も「面白過ぎィ!」と思ったくらいなので本当に面白いのでしょう。まあ最強の円谷作品オタクが潤沢な金と高いモチベーションを保って作った「ぼくのかんがえたさいこうのごじら」なので面白くないわけないんですが。

次は庵野に「キングコング対ゴジラ」みたいなエンタメ系ゴジラを作ってみてほしいですね。熱心なゴジラオタクの中には60年代~70年代の子供向けエンタメゴジラに批判的な意見も多く見られますが、先ほど申し上げたように時代はヒーローを求めています。ゴジラは何と言っても怪獣王、ヒーローだって務まりますよ~。

大学時代に所属していたサークルも追いコンの季節が迫ってきていますね。今回卒業するのは私が6年生の時の入部組なので、来季も私と在籍期間の被っている世代がサークルに残っていることになりますね。ただ彼らが卒業するといよいよ私と現役時代の被っている人間がサークルにいなくなることになります。学生時代も思えば遠くに行ってしまったものです。

ただ早稲田大学の弊サークルはどういうわけか関東出身の地元民が多いので、卒業後も近隣にとどまっている人間が多いですね。現状気軽に会えなくなっているのは異動で近畿へ行ったアッキーと東海地方の会社に就職した後輩のハゲちゃびん君くらいでしょうかね。まあ関東圏でも埼玉の端の方の人とは気軽には会えないですが。

何故金というものは無い時に限って芋蔓式に必要になるのでしょうか。友人の結婚式、自宅の給湯管の故障、その他諸々…せめて冬のボーナスの時期にやってくれればよかったんですがねえ…夏のボーナスまでは金欠金欠アンド金欠です。ソシャゲに金を使い過ぎていたので、これからは抑えていかなければなりません。

個人的な話ですが、ソードアートオンラインの主人公とか魔法科高校の主人公とか、決められたレギュレーションで周囲にお膳立てされて無双する系のヒーローを最近ちょっと再評価しています。価値を見直したとか嗜好が変わったわけではないんですが、コイツらよりダメな主人公を何人か見せられている内に「相対的にマシ」に思えてきたんですねえ。でもヒーローはもっとカッコよくあって欲しいとも思ってます。モロボシ・ダンのように。

モロボシ・ダンといえば、ケツデカピングー第8話のポップコーンを作るシーンの「デヤーッ!」「ウワァ!」みたいな、なんかウルトラセブンの叫びみたいな音声のところに「モロコシ・ダン」ってコメントを付けた人は天才だと思います。

おわり