明日から春期キャンプ始まるわけだが

2016シーズンに向けてホークスも春期キャンプがスタートしますね。不動のストッパーであるサファテ投手は家庭の事情?で来日が数日遅れるらしく、キャンプ途中からの合流となるそうですがそれ以外は全員一斉にキャンプインします。

キャンプではA組(要するに1軍)とB組(2軍・3軍)に選手が振り分けられます。チームによってA組B組の運用方式は様々です。根本的にキャンプ地が分かれているチーム、同じ町でも宿舎が分けられているチーム、全部一緒にやるチームがあります。ホークスは全部一緒タイプです(ただし、練習場とホテルは隣接していますが別れています)。

キャンプでA組に入ったからといってシーズン開幕を1軍で迎えられるとは限りません。例えば前年に手術をした主力選手はBでスタート→完治したらAに合流というパターンがありますし、紅白戦で全く結果を出せずにBに降格する選手や、逆に紅白戦で結果をだしてAに昇格する選手を入れ替えでBに行く選手、あるいはキャンプ中の故障でBに行くケースもあります。今年のホークスで言えば柳田・細川は怪我が完治すればAに上がる可能性が高く、その場合外野手と捕手が一人ずつBに落ちるでしょう。サファテも合流即Aの可能性が高いので、投手でも誰かがBに行くと思います。それはそうと、今年の注目選手を予習しておきましょう。

18松坂大輔(投手)B組。肩の故障からの復活を目指す松坂投手。報道によれば肩の不安はなくなっているそうです。ただしメジャー晩年を見る限り、滑りやすいボールに対応するために極度の横振りになっている腕の振りと、硬いマウンドで投げ続けた結果身体の沈みこみがなくなり立ち投げになっている投球フォームをどこまで日本仕様に戻せるかが課題だと思いますね。そこが治れば12勝くらいは狙える能力は持っていますから期待したいです。

21和田毅(投手)A組。4年ぶりにホークスに復帰した和田投手。故障は今のところないようなので期待できそうです。何しろ早稲田からプロ入りしていきなり14勝もした選手ですから、アメリカから勝手知ったるホークスに戻った今期も14勝くらいはしてくれるものと期待しています。

47高橋純平(投手)B組。去年の選抜で活躍した高卒ドラ1ルーキー。とりあえず2軍でフォームを完成させる方向のようですね。まあ高卒1年目から1軍でバリバリやった投手は大抵その後大きな怪我をしているので、まずはプロのハードな日程に耐えられる身体を完成させてほしいですね。将来的には前田健のようにコンスタントに2桁勝てる投手になってほしいです。

14加冶屋蓮・48岡本健(投手)A組。2013年のドラフトで指名された同期コンビ。この年のドラフトでは2位指名の森だけが1年目から1軍で大活躍する一方、この二人は未だに1軍での登板がありません。今シーズン加冶屋は25歳、岡本は24歳になるので、ここらで1軍での結果が欲しいところです。この年代で結果を残せないと主力選手への道は一気に厳しくなります。例外は26歳でプロ入りした攝津くらいでしょう。加冶屋と岡本、今期が正念場です。

68猪本健太郎(内野手)B組。イデホが抜け、ついに巡ってきたレギュラー獲得のチャンス。キャンプはB組スタートですが巻き返しに期待です。今期26歳になる猪本、このくらいの年齢でレギュラー獲得のチャンスが巡ってきた野手は松田・長谷川・柳田・中村らがチャンスをモノにしてチームの中心選手になりましたが、荒金・吉本・加藤領健・江川のようにチャンスをモノにしきれず燻った選手も少なくありません。猪本にとって今期は中心選手になるか2軍の肥やしになるかの分水嶺になるでしょう。

ホークスにとって10年来の悩みのタネ、捕手陣はどうでしょうか。昨シーズンは9年目の高谷が主戦捕手を務めましたが、その高谷も今期35歳。腰痛の持病もあり長くチームの中核を担うのは難しいでしょう。監督・投手陣の信頼の厚い細川は故障で出遅れ、年齢で言えば36歳と高谷よりも高齢です。鶴岡も35歳で、能力的な上積みは期待薄でしょう。23歳の山下斐紹・甲斐拓也が当座の主戦捕手候補でしょう。山下は技術面で、甲斐は体格面でブロックに難があったので、今期から導入されるブロック禁止が追い風になるかもしれません。他には育成の25歳・張本が秘密兵器になるかもしれません。肩の強さもあるようですし、2軍でも長打を打てています。山下・甲斐との正捕手を争ってほしいところです。

早く開幕しねえかな