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大谷は何故打たれたのか

今日のホークス対ファイターズ、ホークスは大谷から7回途中までに7点を奪ってノックアウトしました。試合にもそのまま勝ってマジックはとうとう6です。残り試合がホークス21試合、ファイターズ18試合ですから、仮にファイターズが全勝したとしてもホークスは6勝15敗までゆるされる状況です。まずファイターズの18戦全勝というのはプロ野球の連勝記録と同じ数字ですから現実的ではありませんし、ホークスも現在のチーム状況を考えると大きな負け越しは考えにくいでしょう。優勝争いという点においては、もはや『詰み』と言って差し支えないと思います。

で、気になるのがファイターズの若きエース・大谷です。今日の炎上もそうですが、前回のマリーンズ戦でも失点が多かったですし、ライオンズ相手に炎上したのも先月くらいだったと思います。最近になって大量失点を喫する場面が増えているのです。楽天的な見方をすれば「単なる疲労でしょ」で片がつく問題かもしれません。しかし昨年の大谷はこの時期にも大炎上ということはありませんでした。年齢的にも21歳と若く、勤続疲労でおかしくなるような歳でもありません。

私の見解としては、(既に野球解説者の方々が散々言ってきたことではありますが)二刀流の弊害がここにきて本格的に出ているのではないかと思います。体力的な問題ではありません。関節の柔軟性、特に投手にとっての生命線である肩関節の可動域が狭まっているのではないでしょうか。

打者、特にパワーヒッターはアウターマッスルによって全身をガッチリとコーティングします。ゴジラ松井や、在りし日の阪神・金本をイメージしてもらうと分かりやすいでしょう。対して投手は上半身に必要以上の筋肉を付けません。メジャーの第一線で投げている上原や岩隈は細いまま(といっても日本時代よりは格段に大きくなっていますが)ですね。要するに投手と打者は必要な筋肉が違うんです。投手は体幹の強さとインナーマッスルの強さが必要ですが、アウターマッスルは最小限でいいはずです。

大谷は去年より体格がガッチリしています。これはアウターマッスルが付き過ぎているのではないでしょうか?結果的に肩の可動域が狭まり、打者からはボールが見えやすく、タイミングが合わせ易くなっているのだと思います。今のところは身体の大きさを活かした縦の角度と地肩の強さを活かした球威によって抑えられていても、将来的には「球が速いだけの凡ピッチャー」になってしまう危険性を孕んでいます。

じゃあどうすればいいのか?二刀流を辞めて投手に専念するべきです。確かに打者・大谷も魅力的です。それこそ打者に専念すれば金本クラスの打者になるかもしれません。しかし今のままの二刀流ではそれは難しいでしょう。打撃に練習時間が割けず、弱点である縦の落ちる球への対応が改善されず、それを気にするあまり高めの速球に振り遅れる。現状の打者・大谷はそういう選手に留まっています。

超一流のエース・大谷になることはまだまだ可能です。超一流の打者・大谷になることもまだ可能でしょう。しかしその二つの両立は不可能です。ファイターズも大谷の将来を考えるなら、何より優勝するために大谷を強力な戦力にするためには、どちらか一本に絞らせるべきだと思います。少なくとも現在のように「ファイターズのための大谷」ではなく「大谷のためのファイターズ」が続いている状況では、ホークスを凌駕して優勝することは極めて困難だと思います。

というわけで、私は大谷に是非とも二刀流などという甘い誘惑を断ち切り、球界を代表するエースへ進化して欲しいと思います。おわり