雑記89

年末年始に睡眠不足だったんで最近ずっと体調悪かった。

この間ニュースを見ていたら、巨人の長野が人的補償で広島へ移籍していた。プロ野球に興味のない人に簡単に説明すると、人的補償というのはFA(フリーエージェント)で球団Aから球団Bへ選手が移籍した場合、球団Aは球団Bの選手1名を獲得できるというものである。球団間の戦力の偏りを防ぐため…ではなく、FAではかなり実力のある選手が移籍してくるのが常なので、そこのチームの選手が試合に出られない「飼い殺し」を防ぐ意味合いが強い。

もちろん球団Aは球団Bの選手ならだれでも取れるわけではない。まず外国人選手はこの制度の対象にならない。日本版マイナー契約ともいえる育成選手も対象外だ。そしてもう一つ、その年のドラフトで指名された選手も対象にならない。まあ万が一対象に含めるという風にルールが変わっても新人選手との契約締結を人的補償の選考期間より後にすればいいだけなので、今後も新人が対象になることはないだろう。

残っている選手の内、球団Bは最大28人までを選考対象から外すことが出来る。プロ野球支配下登録上限は70人。大体70人の内5~8人くらいは外国人選手なので、最大と仮定して残りは62人。ドラフトで5人が指名されていればその5人も外れて残り57人。さらにシーズン終了時に引退や戦力外で10人くらいはチームを去っているので、残りは47人だ。そこにプロテクト28枠を加えると、球団Aが補償に選択できる選手は実質20人ほどしかいないことになる。

今年の巨人の補強問題の本質はここにある。内海も長野も「球団側から見て最も要らない20人」の中に入っていた、ということになるのだ。巨人ファンが釈然としていないのは間違いなくこれのせいだろう。例えば「丸⇔長野+金銭」のトレードであったら、巨人ファンの大多数は批判こそしても納得はしたのではないか。

あるいは「内海⇔炭谷」のトレードも同様だ。トレード放出であれば「チーム補強のためのやむを得ない出血」で済む話だ。だが内海と長野が「今の巨人で最も要らない20人」にカウントされたことに納得できる巨人ファンはそう多くないだろう。果たして原監督は大多数の巨人ファンを結果で納得させることが出来るのだろうか。ここまでやった以上「優勝・日本一」でもやらない限り猛バッシングは避けられないのではないだろうか。

それでも戦力の入れ替えがあっただけ巨人はまだいい。浅村に逃げられ西にも逃げられた工藤ちゃんズの明日はどっちだ?個人的には予想がつかない。若手が謎の覚醒をして内川・松田・川島・長谷川のベテラン勢がキャリア最後の狂い咲きを見せて優勝するかもしれないし、去年以上に投手陣が壊れまくってBクラスに落ちるかもしれない。私はどちらの未来も在り得ると思っている。

来月からもう春季キャンプって何だよ(哲学)

おわり