雑記84

だいぶ前の話になるが、「光系統の魔法を極限まで極めた魔術師が主人公の話」というのを考えていたことがある。まあ突き詰めて考えたら「強すぎる」ということでやめたのだが。

まず第一に攻撃力だが、光魔法を本当に極めていれば当然、メインウェポンは光線技になる。これの幅がまず広くて、普通に破壊光線(ポケモン)のようなシンプルなもの。スペシウム光線(ウルトラマン)のように宇宙にある特殊な元素を含むもの。ソルジェント光線(ウルトラマンダイナ)のように太陽エネルギーを含むもの等、枚挙に暇がない。

例えば悪い宇宙人にはスペシウム光線を撃つだろうし、ソルジェント光線があれば夜間に吸血鬼と戦うことになっても対処できてしまう。それに雑魚敵の群れに対する制圧力も高い。

あとワンピースを読んだ人なら黄猿を思い浮かべるだろう。普通の殴る蹴るの格闘技も、質量そのままに光速で動けばとんでもない威力になる、というわけだ。

第二に、光学迷彩によるステルス能力。ワンピースでいう「覇気」のように姿以外を捉える能力のある相手や、野生生物のように匂いや音を頼りに探知してくる相手には通用しないものの、暗殺にも白兵戦にも使える万能スキルだ。

光学的なステルスとは少し違ってくるが、相手の視覚を通じて思考に干渉するという戦法もありうる。敵を同士討ちさせる、あるいはサブリミナルを駆使して洗脳、手駒に加えることも可能になる。この手の「戦う前に勝ってしまう」能力は主人公よりもむしろラスボス向きかもしれない。

そして第三に、自分自身を光と同化させることによる物理攻撃無効化。これがいかに狂った能力か、自然系悪魔の実の能力者やバイオライダーを引き合いに出すまでもないだろう。前者は覇気、後者はクリムゾンスマッシュくらいしか対抗策がない。弾が全部やつの身体を突き抜けてしまうぞ(絶望)。

もう一つが時間操作。これは「時間を止める」能力が有名だ。バトル漫画では光速で動くと相対的に時間が停止したような状態になる描写をしばしば見かける。

最初に言いだしたのは誰だ?荒木飛呂彦先生かな?ジョジョかな?ジョジョかもしれない…これはアインシュタイン相対性理論の中に「光と同じ速度で移動すれば相対的に時間は止まる」みたいな仮説があったと記憶しているので、おそらくそこがベースではないかと思われる。

とまあ、光系統のスキルは総じてヤバいので無事お蔵入りした。チート主人公ものの話が書きたくなったら引っ張り出してくるかもしれない。

おわり