雑記49

プロ野球のレギュラーシーズンが開幕しました。ここ数年はホークスは開幕当初に調子を上げきれずファンをイライラさせる展開が続いていましたが、今年は珍しく開幕カード3連勝スタートを飾りました。内容的にはぶっちゃけ危ない試合が多く、相手のミスも絡んで勝ちを拾った感もあります。それでも涌井・唐川というホークスにとって厄介きわまりない投手に土を付けられたのは大きいですね。

まず開幕戦。和田はオープン戦から球のキレ、制球とも盤石の仕上がり。序盤~中盤は両チームとも決め手を欠き、ボディーブローを撃ち合うような展開でした。涌井のツーシームが物凄い動いていて驚きました。NPB球はツーシームの曲がりが悪いという話ですが、投げ方次第では動くようですね。

2戦目は中田が予想外の好投。元々スピード以上に球威があるので、安定してストライクゾーンに投げられれば勝てる投手です。四球からの自滅癖も顔を出さず、7イニングをスイスイと投げ切りました。得点に関してはほぼロッテのミスによる得点なので、まだ打線については楽観視できない部分もあります。

3戦目は途中までは完全にホークスのペースでしたが、5回あたりから東浜が打たれだしました。打たれるのは運の要素もありますが、5回6回といずれも無駄な四球が失点に絡んだ所は猛省してほしいですね。甲斐とバッテリーを組んで経験不足だった部分はあるので連打は仕方ないにしても、四球はいけません。

3連戦を見ていて感じたのはロッテの守備力の低下、特に外野守備の劣化は気になりました。角中・岡田・荻野はいずれも捕ってからの返球が悪く、それによってホークスが得点を奪う(というより点が転がり込む)シーンが少なからず見られました。まあ清田が本調子になり加藤・細谷が上がってくればそのあたりは改善されるでしょうし、そうなればロッテはホークスにとって脅威となるでしょう。

打者陣に関しては何とも評価しづらい感じですね。内川・デスパイネは流石にWBC明けなので身体が動いてます。正直、私はデスパイネ不要論者でしたが、多分デスパイネがロッテにいたらホークスは負け越していたと思います。そういう意味ではいい補強だったかもしれません。

松田はまだちょっと本調子じゃないですね。いい当たりはしていますが、調子のバロメーターの右中間方向の長打が出ていません。ちょっと引っ張りにかかってるかな?本多は綺麗なセンター前もあればクソみたいな早打ちポップフライもあり平常運転。今宮は今日の打撃を見るに調子が上がってきているかもしれません。柳田はよくわかりません。まあ打球が上がり出せば大丈夫だと思います、ちゃんと振れているので。

この3連戦で一番の収穫は上林ですね。高校時代にワンバウンドの球をヒットにしたことから俊足、巧打のイメージが強かったのですが、どうも長距離砲タイプのようです。とにかく打球に角度をつける技術が素晴らしい。これは天性のもので、練習しても中々身に付かないものらしいので、このまま下位打線で気楽に打たせてホームランバッターとして開花して欲しい所です。

リリーフは軒並み好調ですが岩嵜がちょっと打ち込まれたのは気になる所ですね。直球が走っていない時に組み立ての軸に出来る変化球、カーブでもスライダーでもいいので上手く使えるようになって欲しいですね。あのサファテですら直球のかかりが悪い時はナックルカーブでカウントを整えていますから、現代野球で直球とフォークのみというのは厳しいでしょう。

火曜日からは仙台で楽天3連戦。この時期の楽天戦、寒い打球が飛ばないマウンドが緩いと悪いことずくめなので、とにかく怪我人だけは出さないように頑張って欲しい所です。相手の先発は多分岸・則本あたりの主戦投手が来るので、とにかく無駄な四球でズルズルと失点を重ねないことが重要でしょう。

おわり