腐ったミカン、バリオス

開幕から4カードが経過しました。ホークスはここまで3勝6敗2分の5位とかなり低迷しています。私の個人的な見解としては、ここから巻き返すのはほとんど不可能に近いのではないかと思います。3位に滑り込むくらいなら、他球団の状態次第では無くはないと思いますが、優勝はかなり厳しいと思います。

先発投手はまずまず順調です。ここまで期待通りの成績を残しているバンデンハーク、武田、千賀は及第点でしょう。和田に関しては前回登板はいい投球が戻っていました。唯一全く落第といえるのは攝津です。球威は元々ない投手でしたが、キレなし制球なし度胸なしでは手の施しようがありません。3試合全てで経験の浅い山下と組んでいたとは言っても、コーナーを狙った変化球がことごとく真ん中ではリード以前の問題です。

リリーフは極めて深刻な問題を抱えています。現状で頼りになるのは森・五十嵐くらい。サファテは先日は不運な被弾で負けましたがまず無視できるレベルの問題です。しかし森・五十嵐とサファテをつなぐリリーフと、僅差競り合いの試合で使えるリリーフがいずれも足りていません。森福は多少は調子を上げていますが対左打者のワンポイントに専念させたいところですし、嘉弥真・飯田の両左腕は現状では敗戦処理以外には使い辛いです。先発からリリーフに駒を回したいところですが、肝心の攝津はあのザマでは厳しいでしょう。2軍調整中の岩崎と寺原の復帰が待ち遠しいところです。それと育成の秘密兵器・吉本も支配下登録に踏み切るべきかもしれません。

打線は上がり目です。柳田がわずかながらようやく復調の気配を見せていますし、長谷川も打つことに関しては万全です。打線分断を繰り返してきた本多・福田もようやく内野の間を抜くヒットが出始めたので、今までのようなファンをしらけさせる負け方は減ってくると思います。

それでも優勝は無理だと思います。過去にも開幕直後にコケたシーズンはありましたが、借金3から巻き返すのは無理でしょうから。特に今年のホークスは「何が何でも勝つ」という闘志が感じられません。漫然と野球をやって漫然と負けています。