プロ野球は

プロ野球はどのチームも残り30試合前後という状況になってきました。優勝の可能性のあるチームは上位の数チームに絞られ、戦力を使い果たしたチームは脱落。かと思うと故障者の復帰で戦力の上積みを得るチームがあったり、2軍で育てられてきた若い才能がここにきて開花したりと、どちらのリーグもどのカードも見所は尽きません。

その一方で、この時期になるとファンの大部分は「来期」を意識し始めます。贔屓のチームを去りそうな選手は誰か。来年開花しそうな若手は誰か。今年のドラフトではどんな逸材が贔屓のチームに来るのか。それは優勝争い真っ只中にあるチームであっても例外ではありません。

ホークスはどうでしょうか?私個人の視点でいえば、予想以上に多くの選手が幅広く活躍しているので「ああ、コイツは今期限りで戦力外だな…」と思わせる選手がほとんどいません。とはいえ、選手登録には上限があり、ドラフトで新人が入団してくる以上は誰かがホークスを去ることになります。

まず外国人から見ていきましょう。

スタンリッジ…今期ここまで9勝。ローテの一角を占めています。年齢からくる衰えが不安材料ですが今年直ちに放出は考えにくいでしょう。

ウルフ…今期登板なし。放出の可能性はあります。ただ先月復帰し二軍では好調なので、もう一年様子を見る可能性はあるでしょう。

バンデンハーク…暫定的にですがホークスのエースです。ほぼ確実に残留でしょう。

バリオス…肩の炎症から先週ようやく復帰。ただホークス内ではセットアッパー以上のポジションを掴むのは困難です。年俸が安いので、リリーフに悩む他球団が引き抜く可能性はあるかもしれません。

サファテ…ホークスの守護神。ほぼ間違いなく残留でしょう。ただメジャー復帰の可能性は否定できません。

イデホ…今期も打線の中核を担う存在。年齢もまだ若いですし契約延長の可能性が高いと思います。外国人打者を外しまくった巨人が引き抜きにくるかもしれませんが。

カニザレス…35歳と高齢であること、ホークスにいる限り一軍での出番が限られていることから退団の可能性はあります。年俸は安いので他球団からのオファーがあれば移籍するでしょう。

ベテランはどうでしょうか。

松中…今期41歳、引退の可能性はかなり高いと思います。というか松田や柳田を覚醒させた功績があるのですぐにでもコーチになってほしいのですが…。王会長に「気が済むまで現役」を保証されているので引退しないかもしれません。

松坂…今期登板なし。肩を手術したのでもう一年は様子を見るでしょう。

細川…未だに主力捕手。当然現役続行でしょう。

帆足…一軍ではあまり出ていませんが二軍では安定感抜群の投球。たまに一軍に上がったときも好投しているのでまだ大丈夫でしょう。左のリリーフが足りないので来期は中継ぎ起用になるかもしれませんね。

五十嵐…こちらもまだまだ主力です。当然現役続行でしょう。

というわけでウルフ・バリオス・カニザレス・松中くらいしか退団しそうな選手はいません。あとは松田か吉村がFA権を行使する可能性が残っている程度でしょうかね。戦力的に使うところがない大場・金・柳瀬・金子・城所などはトレードでの放出があるかもしれません。怪我でしばらく出られなかった川原・李などは育成枠に降格する可能性があります。

結局「あまり退団しそうな選手いねえな」というのが今回の結論でした。次回は「来期こんな風になるんじゃねえかな(願望)」をお送りします。