多次元宇宙の旅〜m;tgで遊ぼう

魔法というものは人類にとっての永遠の夢と言って差し支えないでしょう。そのためアニメ・漫画・ゲーム・映画とあらゆる分野で取り扱われる題材の一つですね。冒険や戦いの要素を含む作品は全世界どこに行っても人気のようです。日本では魔法系・超能力系・兵器系が人気でしょうか?(だいたい生身の人間の冒険活劇では力のインフレに限界がありますから、これはスポ根ものや剣客譚、あるいは刑事モノでなければ中々ヒットしません)。で、その中でも魔法をツールとする作品は根強い人気があります。それこそ洋の東西を問わず人気があります。『ハリーポッター』シリーズとか。

さて、私がそれらの「魔法を題材にしたもの」のアメリカ代表と考えているのが『マジック・ザ・ギャザリング』です。今の日本に有名無名を問わずゴロゴロ存在している「トレーディング・カードゲーム」の始祖でもあります。そして(いかにも資本主義大国アメリカ生まれらしく)「金をたくさん注ぎ込むと強くなるシステム」をゲーム世界に本格的に取り入れた(初めてかどうかは断言しかねます)、良くも悪くもサブカルチャー界の革命児と言っても過言ではないでしょう。

このカードゲームの歴史は古く、1993年にアメリカで誕生しました。ゴジラ松井のプロデビュー、サッカーJリーグ発足と同じ年です。このゲームの開発者であるリチャード・ガーフィールド博士(1963-、アメリカ合衆国。なんと合衆国20代大統領J・ガーフィールドの末裔だそうです)は大学院生時代から様々なボードゲームの開発に取り組み、このゲームの開発に至ったそうです。同じカードを複数枚そろえる「カードデッキ」やゲームの勝敗を決める「ライフポイント」など、現在のカードゲームでこれの影響を受けていないものは恐らく存在しないでしょう。

このゲームの概念を簡単に説明しますと、まずプレイヤーは『プレインズウォーカー』と称される、神の如き魔力と知力を持ち数多の平行世界を自在に往来できる魔法使いです。ラノベや漫画の主人公ズなんか目じゃないぜ(無敵)。カードデッキはプレイヤーが蓄積してきた知識、手札は今現在プレイヤーが詠唱できる魔法を表します。うーんこの厨二全開設定。魔法は無償で唱えることは出来ませんので、『マナ』というリソースを消費します。マナは土地の生命エネルギーだったり、魔力を封じた人工物=アーティファクトから引き出すことが出来ます。プレイヤーは土地との繋がりを得たり、あるいはアーティファクトを呼び出す呪文を使ってマナ基盤を構築するわけです。

戦闘を行うのはプレイヤー自身ではありません(先述の通り力が膨大すぎるので世界をぶっ壊してしまいます)。プレイヤーは生物、つまりクリーチャーを呼び出して戦わせます。世界秩序を守る守護天使だろうが地獄を支配する悪魔だろうがお構いなしです。あなたにはそれを操るだけの力があるのですから(宣伝文句っぽい)。他にもプレイヤーが直接唱える呪文もあります。時間を止めたり引き延ばしたり巻き戻したり、火炎や稲妻を投げつけたり相手の記憶を抹消したりと何でもアリです。あなたはプレインズウォーカー、使えない魔法はありません(これも宣伝文句みたい)。で、相手のライフを0にすれば勝ちです。これは相手を殺すというよりはその戦いの舞台となった世界から手を引かせるイメージですね。

いかがですか?mtg面白そうでしょ?昔はまともに戦えるデッキを一つ組むのに2万円はくだらなかったのですが、今はイベントデッキという便利なツールが発売されていますので、上手く使えば1万円を切るくらいの金額でデッキを組むことが出来ます。興味のある方、最強主人公になりたい方は是非一度お試しください。