雑記83

金曜の夜は後輩を引き連れ石庫門へ行った。あまり深酒はしていないのだが、思いのほか酔いが回っていたので肝臓の疲労が溜まっているようである。健康には気をつけよう。

そこで話題になっていたのが「カスタムキャスト」なるアプリ。なんでもあの自分だけのエッチなメイドを作って背徳的な快楽を得る某ゲームのメイカーがスマホ対応版として開発したらしい。ただしエッチなことは出来ない。スマホ用だからね。

私は流行りと聞くと触ってみるタチなので、早速インストールしてみた。「これであなたもお手軽Vチューバー」みたいな触れ込みはとりあえず見なかったことにして。だがこれ、思ったよりも難しい。

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これはプリセットで入っている娘なのだが、これが普通に可愛い。センスのないオタクには、この娘をこの状態よりも可愛くするというのがまず難しい。

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とりあえず日焼けさせて見ればええんちゃうか?という感じで作ったのがこちら。艦これの夕雲を日焼けさせたらこんな感じかもしれない。

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焼いてダメなら白くすりゃええねん、って感じで作ったのがこれ。白人の娘なんだからもう少し手足を長くとれば良かったかもしれない。

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さっちんの描いた2009年版の同子ちゃんを再現しようと思ったが、服装を思い出せず途中で断念した。金髪と青系の瞳は完全に私の趣味です。

カスタムキャスト、弄っていると無限に弄れるしチ◯コも無限に弄れるが、通信容量と電池をとんでもなく食う。間違っても外出先で起動してはいけない。可愛い女の子のメイキングに自信ニキはどんどん自作の女の子を投稿してくれよな。

デレステのお気に入り衣装の紹介でもしようと思ったが「3Dスクショの著作権まわりってどうなってるんだっけ?」ということが気になって夜も眠れないのでやめておきます。一番のお気に入りは乙倉ちゃんの月末限定です。

おわり

雑記82

サークルの創立40周年の記念パーティーに出席してきた。普段からそんし君やアッキー君など近隣に住んでいるサークル時代の仲間とは会っているので、正直そんなに乗り気ではなかったのだが、新人時代に世話になった先輩方も来るかもしれないので参加した。我々の代の幹事長は来ていなかった。1個下のしじみん、4個下のいーそう君、その下のベルクート君、抹茶ちゃんも不参加だった。イカンでしょ。

猪鹿蝶先輩とは2年ぶりにお会いした。ツイッターでは頻繁に会話しているが、リアルでは中々会う機会に恵まれない。先輩が仕事について話をしているのに全く聞き取れず「先輩今どんな仕事されてるんです?」と聞き返してしまったのは申し訳ない以外の感情がない。

私は聴覚障害はないのだが、昨日のように周辺のノイズが大きいと音が混信してしまってうまく聞き取れないことがある。どうもすみませんでした…

私が新人だったときに4年生だった先輩にもお会いできた。が、挨拶以外全く話ができなかった。何しろ狭い店内にオタクが100人だ、会話をするのも楽じゃない。

話は変わるが、デレステの今回の限定ガシャでは「橘ありすが来るのではないか」と囁かれてきた。私は先月のフェス+3周年でお金とスタージュエルを使いすぎたので、今回ありす来たらどうしたものか思案に暮れていたのだが、結局きらり4号と幸子4号だったので「回さない」という方向で事なきを得た。

今回の限定ガシャに関しては、どうやらデレステユーザーの間で世論が真っ二つに割れているようである。特にきらり4号はかなり物議を醸している。本来、今月はローテ順でいえばCoプリンセス+Cuスパークル(もしくはプリンセス)だったわけで、そのただでさえ少ないCoプリンセス枠をぶっ潰されたことに対しCo担当からは不満が吹き上がっている。

現状でプリンセスはCu8種、Co6種、Pa8種であり、きらりの登場でPaは9種となった。加えてきらりは昨年末にフェス限、今年に入ってからも比較的最近のサンフラワーイベの報酬SRになっており、「露骨に優遇されすぎ」だというのだ。

これに対し「きらりは人気が高いので売上優先でそうなった」という意見もあるが、希少なCoプリンセス枠を潰して、しかも高垣楓、橘ありす、二宮飛鳥といった超人気銘柄を差し置いての登場なのでこれはやや説得力に欠ける。

結局のところ「よくわからない」のであり、おそらく合理的な理由は出てこないだろう。まあ叩いてる連中はそれなりに全うな理由があっても叩くと思うけどね。ちなみに私は「サイゲの開発者の中に熱烈なきらりファンがいる」説を提唱する。

台風で気圧が低いせいか筆が進まない。おわり

雑記81

大学のサークル時代の同期の結婚披露宴に行ってきた。オタクミン先生は相変わらずメチャクチャだったが、そのあとそんし君の家で反省していたらしい。新婦(こちらもサークルの後輩なのだが)によると「宴席なので多少騒ぐのは構わないが、中指を立てるのは許さない。常識を弁えてほしい」とのこと。そりゃそうだ。

オタクだからゲームの話でもしようじゃないか。

艦これのイベントが始まった。

E-1はなんか割と簡単だった気がする。1時間くらいで抜けたので何をやったのか覚えてない。まあ丙だしね。E-2はなんだか道中大破での撤退が多かった。ほぼネ級のせいだったと思う。謙介はバランス調整が下手だからね。

E-3はなんだかやることが多くて面倒だった。でも道中大破はそんなになかった。何故なら丙→丁に落としていたから。

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E-3クリア報酬。ここまで3マップ、苦労のわりに報酬はコイツだけ。難易度ごとに報酬を差別化するのは間違いではないと思うが、装備品関係で天と地ほど差があることを考えれば勲章の一つ二つくらいはもらえてもいいのではないかと思う。戦闘糧食とダメコンばかりもらっても困るんだよね。

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親潮がドロップ。2年前のイベントで取り逃がしてから何故か全くドロップしなかったんだよね。2年前のイベントでは連合艦隊マップの最終E-7でしか落ちなくて、同時実装の春風を獲得した時点で弾薬が足りなくなって撤退していたのだ。陽炎型は服装が揃ってるグループと揃ってないグループが両極端だが、セーラー服は浜風浦風みたいな巨乳向き、そうでない娘はこっちのサマーベスト?みたいな感じの方が可愛らしくていいと思う。

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岸波ドロップまで粘った。バケツが1000個を割ったら撤退する予定だったのでドロップしてくれて一安心。前髪のパツンとした感じとフワっとした髪質。この容姿でオタクっ気があれば最高だが、オタサーに来ようものなら彼女を狙う者らの対立が先鋭化、サークルが3つに割れてキモオタク三国志が見られそう。まあ私の鎮守府に来た以上は私のものだよ♡

E-4も丁でチャレンジ。最初の輸送ゲージが一番苦労した。道中のPT子鬼が邪魔で邪魔で…本ゲージでは空母おばさんかレ級、どちらかのマスを通らなくてはならないという謙介マップだった。ただし昼戦、丁なので取り巻きが弱い、基地航空隊による空爆あり、制空権こっち、梯形陣などの条件が重なっているせいか、レ級は5-5で登場するときのようなクソ性能ではなかった。甲乙難度だとレ級も本来の性能が出るのだろうか?まあ絶対やらないから関係ないけど。

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今回のイベントで一番入手に手間取ると思われたゴトランドは意外にも攻略中にポロっとドロップした。家に帰ってこういう娘がいたらなあ…ドロップ率は難易度に比例するらしいが、少なくともボス到達は丁が圧倒的に楽なので掘るなら丁を推奨する。それでE-5甲で行けなくなってタナカスバッチ取れなくなってもわしは知らねえぜ。

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E-4報酬のイタリア駆逐艦。リベッチオと二人並べられて「姉妹です」って言われたら信じる程度にはそっくり。まあ姉妹艦だけど。リベよりは色が薄めかな?

E-4は拍子抜けするほどあっさりと終わった。だが勘違いしてはいけない。「攻略サイトや個人ブログで十分な情報が収集できた」「私が艦これ黎明期からいる古参なので十分な練度の艦娘を多数用意できた」「慎重を期して最も難度の低い丁を選択した」などの条件が重なったからあっさり終わったのであり、ゲームバランスが整っているわけではない。

敵のインフレは治まっていないし、楽しいイベントになったわけではない。運営は一時期に比べれば努力しているが、まだまだ足りているとは思わない。というより努力する方向が間違っている。「新キャラを人質にクソゲーへの参加を強要する」状況は決して変わっていないのである。

今週はなんとかしてE-5を終わらせたいわね。おわり

雑記80

君は誰かを あいしているか

 

先週は青春18きっぷを使ってウロウロ。中央線ホリデー快速は当日に指定席券を買うのは難しいことがわかった。今は山登り老人や富士急ハイランド外国人観光客でごった返しているのだ。自由席に20分くらい並んで乗車。あっという間に満席になった。とりあえず大月へ。

大月は富士急行との接続駅。ラブライブサンシャインのラッピング電車がいてオタクがキモかった。大月から甲府までは各駅停車を使ったが、ロングシート車が来て感情を失った。甲府山梨県の中心都市だ。最近はちゃっかり首都圏の一員みたいな顔してるけどお前元々甲信越地方だろ?新潟、長野を裏切ってはいけない(戒め)

甲府から身延線に乗る。山梨県甲府から静岡県の富士まで、富士川に沿って富士山の横を抜けていくド田舎クソローカル線である。3時間半くらい乗車していたらケツが爆発して無事死亡した。富士駅についたら暑すぎて無事あなまろ家族になった。静岡の夏はヤバい(確信)

そっから東海道本線ノロノロ上京してきた。途中同行していたryさんと「どこ出身の幼馴染が一番エモいか」を話していた。東海道線でいうと一番のおすすめは鴨宮だ。海沿いの狭い街である。茅ヶ崎もいいが、カラオケでサザンばかり歌ってそう。藤沢は実家が太そうで、川崎はNG。

そんな話をしている内に旅行は終わった。最後大宮からの帰り道、さいたま新都心アニサマ帰りのオタクの大群が乗ってきて一瞬で感情は雲散霧消した。冬は飯田線7時間耐久に挑みたい。一緒にいく犠牲者候補を募集しなきゃ。

おわり

雑記79

コミケとは 遠くに在りて 思うもの

流石にこの歳になると特に欲しい本もないのに友達付き合いであの混乱の中に身を投じる気にはなれないよね。

池袋で打ち上げとは名ばかりの飲み会をやった。最近こういうのの幹事的な役回りをすることが多い。別にそういうのが得意だとか仕切りたいとかではないのだが、自分の希望が通りやすいのと単純にその時に「会いたい」と思っている人の範囲をある程度コントロール出来るのである。

例えば今日なんかはいつものメンバーに加えてベルク―ト君と抹茶ちゃんを誘ったが、こういうのも自分が幹事じゃない時に勝手にやると大体良い顔はされないだろう。さかこ君には逃げられたが、最近会いたかった面子はほぼ集めることが出来た。あとは最近あっていない、同期の弁護士志望の彼にも久しぶりに会いてえな。向こうは私には会いたくないかもしれないが。

最近はソシャゲの手詰まり感があって、アイドルマスターアズールレーンも、もちろん艦これも以前のように純粋な気持ちで楽しむことが出来なくなってきている。ガチャの引きが悪いから?ゲームの内容がマンネリだから?どっちも正しい気もするし、どっちも違う気もする。なんか以前ほどゲームの更新を見てワクワクしなくなってしまったんだよね、これが歳を取るということなんだろうか…

その点淫夢はすげえよな、最初から最後まで映像の暴力で笑わせに来るんだもん。五十嵐響子の衣装使いまわしに愕然としている時でも目力先輩を観れば爆笑できるし、きららファンタジアのガチャが壊滅してもガバ穴ダディはずっと面白い。

最近運動不足なのでバットの素振りをやりだしたら手の皮が思いっきり剥けた。身体の強度が落ちているのかもしれない。運動をしないとね。まあそれはそうと、どうもサークル時代の知人もチラホラ彼女が出来たり、彼氏が出来たりという話を聞くことが多くなってきた。飲み会とかのブッキングで気を遣うので、交際を始めた人はそれとわかるようにハッキリ明示しておいてくれると助かるわね。

サークルといえば、次の幹事長はやはりクロステル君がいいと思う。どうも最近の若い子はよく言えば真面目、悪く言えば悲観的過ぎる。クロステル君にサークルを任せるとサークルが潰れる、との声も出ているようだが、ううう君の時も抹茶ちゃんの時も同様に懸念の声があった割にサークルは何事もなく存続しているので特に心配しなくていいと思うよ。幹事長に大事なのはまず第一に個性。実務能力は他の3役や執行部がしっかりやればいいと思うので。

さっきから話題がブレブレだが、デレステの恒常2周目について思うことを少々。まず恒常2周目というのは理解できる。いくら建前上180人以上いるアイドルは皆平等といっても、人気の格差はどうしたって存在するわけだから。実際人気投票圏外の娘達の新規SSRの時はガシャの売上が思わしくなかったんじゃない?

ただ、売上挽回を狙うにしてはあまりにも「作り」がお粗末じゃないか?響子の衣装は美穂の衣装をほぼそのまま使い回したものだ。実際響子担当のP達からの評判は悪かったし、私が良く視聴している淫夢ガシャ実況動画の配信者(PCS担当)も今回は「引かない」と明言していた。

流石にマズいと思ったのか、続く比奈の2周目は新規衣装になった。なったはいいがスキルはコンセントレーション。運営はどう思っているのか分からないが、コンセは基本的に評判が悪い。デメリットがデカい割にスコアの見返りがそれほどでもないからだ。

そうでなくても、今はオールラウンダーがあるし、せっかく恒常2周目なんだから今まで違いを際立たせるために能力を変えてもよかったはずだ(例えばオバロとかコンボボーナスとか、あるいは思い切ってライフゲインとかね)。それをコンセではやる気を疑われても仕方ないんじゃないかな?ウマ娘に人的資源を取られているなんて話も聞くけど、それ以前の問題だと思う。

疲れてるし酔っているのでこれ以上書くと日本語じゃなくなりそうなのでこの辺で。

おわり

 

 

雑記78

なーにが未来のミライだ、俺は春日未来ちゃんと公園に遊びに行きてえんだよ。

この間仕事が休みだったので一人で木更津に行った。駅前にあった證誠寺の狸像が気に入ったのでツイッターアイコンにしたところ、某筋から「ホークスポンタ」という渾名を付与された。ドンガラガッシャーン(怒)!ドンガラガッシャーン(怒)!やい工藤(怒)!バントのサインを出す前に辞表を出せ(怒)!バカモン(怒)!

最近はさかこ君を遊びに誘うと何だかんだと理由を付けて断られてしまい、かれこれ3週間くらい週末の度に断られている。彼もこのクソ暑いのに暑苦しいオタクと遊ぶのはイヤなのかもしれない。

デレステのプラチナメダル、ついに配布された。私は91枚。サークル員でもダントツの枚数かと思いきや、なんと猪鹿蝶先輩は130枚以上だったらしい。上には上がいる。限定スカチケはメダル120枚。まあレートとしては妥当なところではなかろうか。私はあと29枚もメダルを集める自信がなかったので、さっさと恒常チケットに引き換えて三船美優を獲得した。クールドスケベ飲み会に連れていきたい打線(高垣楓、三船美優、川島瑞樹新田美波鷺沢文香)がそろってしまった。後ろ2人はまだ未成年だけど。

次のフェス限は誰になるだろうか?キュートは人気どころが軒並み3周してしまっており、運営にハブられている(?)ゆかゆかのりこの内の誰かが有力ではないかと思う。つうか声付きで3周目来てないのこの3人+歌鈴、乙倉ちゃん関ちゃんと桃華くらいしかいない。恒常が出て間もない歌鈴、春に限定来たばかりの関ちゃんは可能性が低そうなので、それなりに人気が安定しているにも関わらず2周目すら来てないゆかり、法子はそろそろ月末かフェス限に来そう。

個人的には響子が本命と睨んでたけど恒常2が来ちゃったからね。ただ個人的に来てほしいのは関ちゃん。恒常のスキルが使いにくいのでね…あとは小学生組を3色で組ませるための司令塔に桃華でもいいね。

クールはまだ人材豊富。思いつくだけでも奈緒、加蓮、小梅、森久保、瑞樹、美優、ありす、千枝の2周組に1周目のみの肇、比奈、晴など候補に事欠かない。人気も上手く分散傾向なので誰が来てもおかしくはない。しいて言えば恒常でたばかりの晴、限定が春にでた千枝はやや可能性が薄そうではある。

パッションは分からん。順当に人気どころを消化しているので莉嘉とか相葉ちゃん、藍子あたりが可能性あるのかな?

あと9枚被るともう1枚スカチケがもらえる。ただ9枚も被るんなら最初から新規を9枚くれよな。

おわり

 

 

 

プロ野球

ホークスは今日もファイターズに0-12と惨敗した。首位ライオンズとのゲーム差は最早絶望的、2位のファイターズにはそもそも直接対決4勝9敗なので控え目に言って「話にならない」という状況だ。3位争いをしているマリーンズ、バファローズとの直接対決も取りこぼしが多く、優勝争いどころかAクラス圏内ぎりぎりの3位すら雲行きが怪しいというのが現実だ。

それにしても、昨年の日本一チームが何故ここまで急激に落ちぶれたのか?その原因は色々あるが、大きく分けて3つある。

まず第一に、完成してしまったチームを維持することの難しさ。昨年のホークスは、間違いなく近年のプロ野球において最も完成されたチームだった。

今宮、本多(あるいは明石)、松田を中心に守りをガッチリ固め、千賀、東浜、武田といった先発投手が序盤から全力で投げる。柳田、デスパイネ、松田、上林らの飛び道具で小刻みに得点を重ねる。岩崎、モイネロ、森が相手の反撃の気運を減退させ、最後はサファテが蓋をする。勝つためのゲームメイクが完全に確立していたのだ。

よく「ホークスは誰が監督をやっても勝てる」と揶揄されるが実はそれは工藤監督にとって最高の褒め言葉である。監督の采配の妙に頼らず、システマチックに勝ちを手繰り寄せる。これはプロスポーツにおける理想的なチームの姿の一つといえ、逆に言えばそういうチームを作っている時点で工藤監督の仕事はほぼ完遂されていたのである。

野球でいえば2012~14の3連覇した頃の巨人や、最近の広島もこれに近い。他のスポーツでいえば10年くらい前のバルセロナもそうだ。だが完成されたチームは長続きしない。システムの完成度が高いほど、そのシステムの心臓部となる選手は替えが利かないのだ。阿部慎之助の故障を起点に山口・杉内・内海といった投手陣が一気に崩れた巨人などはまさにその典型である。

ホークスでは、システムの要石といえるサファテが離脱した。その代役に耐えうる存在だった岩崎も同時に離脱。森・モイネロ・嘉弥真・二保・加治屋といったリリーフ陣は、一気に2段階責任が重くなってしまった。必然プレッシャーは重くのしかかり、登板機会が増えて疲労も蓄積していく。さらに、ベンチから固い守りを指揮していた鳥越コーチの退団も無視できない。今年のホークスがエラーだけでなくポジショニングの悪さ、判断ミスでズルズル失点する場面が目立つのは、間違いなく鳥越退団の影響である。

第二にスカウト・編成部の怠慢。ここ数年「育成のホークス」などと持て囃されて箍が緩んだのか、ホークスはドラフトにおいてチームの穴を埋め合わせる即戦力を指名してこなかった。もちろん、チームの将来を託すに足る高校生の逸材を集めるのは悪いことではない。現に今宮、甲斐、上林が主力に定着し、牧原や真砂、曽根、投手では笠谷や松本なども一軍の椅子を伺う所にいる。ファームでは川瀬、茶谷、三森、投手では高橋純平や小沢、野澤などが着々と腕を磨いている。

では彼らが今、苦境にあるホークスを救えるか?答えはノーだ。彼らが一軍レベルで使える選手になるには、あと数年はかかるだろう。直近のドラフトで、ホークスが指名した「即戦力」はほぼゼロだった。田中正義、高橋礼、椎野新と大学生投手を指名してきたが、いずれも評価は「素材型」「回復待ち」であり、すぐに使える状態ではなかったのである。

そもそもホークスこそ即戦力級の選手の目利きで強くなってきた球団である。三塁手として5度の優勝と4度の日本一に貢献した松田、首位打者に輝いた長谷川、今やチームの看板である柳田、昨年のチームの勝ち頭だった東浜など、入団直後は活躍しなくても3年目くらいから徐々に台頭しチームの中心にいる。入団から一貫して中継ぎの柱となっている森など、まさにスカウトの目利きの象徴のような選手だ。ここ数年はそういった選手を獲得できていない。

ホークスが素材集めで遊んでいる間に、他球団は目覚ましく進化した。守備の崩壊に泣かされてきた西武は源田を獲得し、浅村との二遊間はもはや泣き所ではなくなった。ロッテは鳥越コーチの指揮の下、藤岡や中村といった若い内野手が花開きつつある。投手陣の相次ぐ移籍に悩まされた日本ハムは加藤や有原、玉井や井口などノンプロの実力派投手を次々に獲得し、戦力化している。要するにホークスの「豊富な戦力」は、既にパリーグにおいてはアドバンテージをもたらしていないのだ。

そして第三に、首脳陣の選手起用の硬直化。これは安定して強いチーム作りとトレードオフの関係にあり、一概に悪いとは言い難いが、誰の目にも明らかにパフォーマンスの劣化した内川、松田、デスパイネを頑迷に中軸に固定したことがシーズン序盤の低迷につながった。さらに今宮や高谷など、怪我が完治していない選手の投入を焦ったことも却ってチームの傷口を広げた。

元々工藤監督は「実力が同じなら実績のある選手を使う」と公言していたが、果たして実力は同じだったのだろうか?肘の怪我を庇いながら出続けて守備も劣化した今宮と二軍で急激に数字を上げた川瀬が?36歳になって2割前半をうろついている内川と1軍昇格即代打ホームランの塚田が?打撃ボロボロ守備ポロポロの松田と再昇格して3試合連発の西田が?

結局のところ、首脳陣には勇気がなかった。目先の数試合を落としても新しい戦術システムの核になりうる選手を抜擢し、我慢して使い続ける勇気が。似たようなケースでは巨人も中々阿部・村田・長野という大功労者を切れずに苦戦していた。今年村田に代えて抜擢された岡本は、打てない時期も使われ続け、ついに殻を破りつつある。チームの核となる選手は、首脳陣の忍耐なしには現れないのである。そもそも柳田や今宮、松田にしても先代・秋山監督が辛抱強く育てたからこそチームの顔なのである。

1ホークスファンとしては、もう今シーズンの優勝は望まない。そのかわり、来シーズン以降のホークスが勝つための「システム」を構築してほしい。3位を確保するために貴重なリリーフ要員を使いつぶした挙句の果てに5位、などという最悪の結末を招かないためにも、今こそ工藤監督には我慢を求めたい。

おわり